プラントのアイテム 06/2/28
セイバーズのトリノ五輪 06/2/27
バックスのゴーリー 06/2/26
コクドのゴーリー 06/2/25
クレインズの控えゴーリー 06/2/24
クレインズのゴーリー 06/2/22
長野カップの放送 06/2/21
クレインズの人気選手 06/2/20
王子製紙のゴーリー 06/2/19
バイキングスのゴーリー 06/2/18
長野の3日間 06/2/15
パトリックのサインをゲット! 06/2/14
五輪ブレイク 06/2/13
ヘヒト負傷 06/2/10
アフィノゲノフ・デイ 06/2/8
ついにこの日が 06/2/5
ミラー対エッシ 06/2/3
応援団ご一行様 06/2/1
プラントのアイテム 06/2/28
TSNのサイトに、「プラントのアイテムがオークションに」という見出しが出た。このプラントというのはもちろん、50年代から60年代に活躍した偉大なゴーリー、ジャック・プラントのこと。NHLでプラントと言ったら、この人である。
が、この見出しをそのままセイバーズ掲示板のスレタイにしてしまった人がいて、デレク・プラントだと思ってしまった人たちが出てきた(確かにセイバーズだけならそうだよね)。で、「デレク・プラントのアイテムなんて誰がほしがるんだ」(私がほしいです)とか、「いや、97年のプレーオフで決勝ゴールしたスティックなら値がつく」とか、「NHLの昔の映像をテレビでやってたけど、オールスターのスキルコンペにプラントがセイバーズ代表で出てた。彼はオールスターに出たのか?」などというレスがついて、ジャック・プラント・スレがデレク・プラント・スレに(あまり伸びなかったけど)。
ところで、昨年末の最後の試合で、わが日本のクレインズはクリスマス・シーズンに使用したジャージを入場者に抽選でプレゼントした。対象になったのは当日ベンチ入りした選手のもので、試合後脱いだものをそのままプレゼントしたらしい。
この試合にはデレク・プラントは出ていなかったのだが、たとえクレインズであっても、デレク・プラントのゲーム・ユーズド・ジャージだったら英語サイトのオークションに出てしまうんじゃないの、と、そのとき思ったものだ。いや、日本の選手のだって……。そういう商売の世界とはまだまだ無縁なアジアリーグ?
セイバーズのトリノ五輪 06/2/27
テレビ見てる暇などないはずなのに、昨夜はテレビ東京の男子決勝戦フィンランド対スウェーデンの生中継を見てしまい、そのあとはNHKの深夜で3位決定戦チェコ対ロシア(録画放送)を見てしまった。
セイバーズの選手はトリノ五輪には5人しか出ていなかったのだが、その内4人がベスト4のチーム。フィンランドのテッポ・ヌミネンとトニ・ルドマン、チェコのアレシュ・コタリク、ロシアのマキシム・アフィノゲノフである。うちはBSないので、五輪のホッケーはほとんど見れなかったが、最後にこの4人の試合が見られたこと、そして、テレビ東京の前座番組でこれまでのハイライトが紹介され、その中にアフィノゲノフのゴールとドゥルーリーの捨て身のアシストがあったのがよかった。テッポとルドマンも五輪でゴールしていて、目立った働きがなかったのはコタリクだけ。ルドマンのゴールは「ママがクッキーを隠す場所」だったとか、セイバーズではアシストばかりでまだゴールのないテッポがみごとなゴールを決めたとか、やはりフィンランド勢がよかったようだ。
フィンランドは決勝まで無敗で来て、最後に負けて銀メダルになってしまったが、フィンランドのいい試合が見られなかったのが本当に残念。昨夜見た決勝と3位決定戦では、4人とも、セイバーズでプレーしているときの悪いところが出ていた感じがしてならないのだ。疲れのせいか、動きが悪くなっているテッポ、2回もペナ取られたルドマン、銅メダルは取ったが、ろくに役に立ってないみたいなコタリク、飛ぶように走るがフィニッシュできないアフィノゲノフ。この悔しさをセイバーズで晴らしてくれ!
37歳のテッポは次のバンクーバーでは41歳ということで、おそらくこれが最後の五輪だろう。18年前のカルガリーですでに銀メダルを取っているそうだけど、金メダルのチャンスはおそらくこれが最後だったということで、テレビカメラも最後はテッポのアップを映し、負けたあとはがっくりと上半身を曲げているシーンを映した。それを見てるだけでなんだか泣きそうになってしまったけど、そのあとの記者会見で、くだらない質問に涙をこらえながら答えていたという話を掲示板で読んで、さらに泣けてきたのだった。
ケガで辞退せざるを得なくなったドイツのヘヒト、選ばれなかったUSAのミラー、そして他の選手たち、テッポのためにもがんばってくれ!
バックスのゴーリー 06/2/26
アジアリーグ・ゴーリー・シリーズもこれが最後(あとは写真撮ってないので)。
プレーオフでは1回戦でコクドにスイープされてしまった日光神戸アイスバックス。でも、今季はバックスの試合を3回見て、そのうち2回はクレインズと王子に勝ったので、強い印象しかない。特に春名真仁ゴーリーのすばらしさが印象に残っている。
長野カップではコクドの菊地尚哉とともに選ばれ、フランクフルト戦とデンマーク戦に先発。どちらもSOGは圧倒的に相手チームが多かったが、春名はそれをことごとく押さえ、日本は1勝1分け。当然、春名が長野カップMVP。会場のバックス・ファンは大喜びであった。
実はバックスの写真はほとんど撮ってなくて、いい写真がなかった。だから、長野カップのフランクフルト戦で、その試合のMVPに選ばれたときの写真を。一緒に選ばれたクリス・ブライトと握手している。
コクドのゴーリー 06/2/25
コクドの菊地尚哉ゴーリーは、敵として見ると、これほど憎たらしいやつはいない。ゴール前にでーんと立って、ことごとくパックを跳ね返してしまうのだ。まるで壁のようである。からだも他の日本のゴーリーよりでかく見える。クレインズは今季はコクドに4勝1敗1分だったが、それでも菊地は強敵という印象が強い。
その菊地、マスクをつけたときの鬼のような姿とは裏腹に、素顔はのほほんとした顔である。地元のFM局のアナによると、「天然ぼけ」なんだとか。試合中、めったにマスクを取らない菊地だけれど、昨年の釧路の試合のとき、マスクがはずれたことがあった。その意外な顔に、まわりのお客さんたちから「あれっ?」という声があがった。
この写真は11月末の東伏見でのバイキングス戦。バイキングスのゴーリー、アンデションが脳震盪で倒れ、治療を受けている間、反対側で手持ち無沙汰にしているところ。この試合、バイキングスは体調不良で、コクドの一方的な試合になっていたが、一度だけ、バイキングスの選手の正面からのシュートをゴールさせてしまった。菊地はスティックを氷にたたきつけて悔しがった。「天然ぼけ」の素顔にだまされてはいけない。内には激しいものを持っているのだ、たぶん。
クレインズの控えゴーリー 06/2/24
今季はクレインズの試合を合計9回見たが、9回とも、ゴーリーは二瓶次郎だった。試合開始前の練習にまず出てきてクリースに入るのは控えの石川央ゴーリー。しばらくパックを受けたあと、スターターの二瓶次郎に代わる。試合が始まると、石川はマスクを取って帽子をかぶり、もっぱらベンチのドアの開け閉めに従事。先発したこともあるようだけど、私が見るのはいつもこういう姿。
ゴーリーは最初から先発にはなれない。バックアップ・ゴーリーはひたすらチャンスを待つ。ハシェックはベルフォアのバックアップだった。キプルソフはナボコフのバックアップだった。去年紹介したベイカーズフィールド・コンドルズの3人目のゴーリーの話のように、バックアップの物語はドラマとして面白い。ゴーリーが好きな理由の1つは、こうしたドラマがすごく感じられるから。出番が来るのを辛抱強く待ち続けるすべてのバックアップ・ゴーリーにエールを送ろう。
クレインズのゴーリー 06/2/22
北米にはゴーリー・ラヴァーという言葉があるらしい。要するに、ゴーリーなら誰でも好きで追っかけする女性? 私は追っかけはしないが、けっこうゴーリーは好きである。マスクで顔が見えないので、ろくに顔を知らなかったりもするのだけど、あのパックをビシバシととめているのを見ていると、やはり惚れてしまう。
んなわけで、デレク・プラント目当てで見始めたアジアリーグも、最初はやっぱりゴーリーにひかれた。特にクレインズの二瓶次郎。開幕2戦目のとき、自軍の陣地からなかなかパックが出ず、何度も打たれながら、次々とセーヴする姿はかっこよかった。とりあえずプラントが見たい、から、クレインズを応援したい、に変わったのは、たぶん、このときから。
12月中旬のコクド戦では完封勝利した二瓶ゴーリー。試合後のヒーロー・インタビューの写真がこれ。デジカメのピント合わせの光に気づいて、こっちを向いてくれたのである(ありがとうございます)。二瓶次郎は母親が北欧の人で、本人も北欧生まれだそうで、そのせいか、インタビューは英語だった。
長野カップの放送 06/2/21
インターネットの無料オン・デマンドTV放送、Gyaoで長野カップの放送が始まった。2日目の日本対フランクフルト、3日目の日本対デンマークがノーカットでまるごと見られる。インターバルには日本代表選手のインタビューはもちろん、日本のロッカールームでマホン監督が選手に指示する場面までつぶさに見られるという豪華版。
しかし、昨日の深夜、フランクフルト戦を見てたら、3ピリが始まる直前に放送が切れてしまったのだ! これはピリオドごとに分かれてなくて、最初から全部見るしかないので、万事休す。うちのパソコンが悪いのか、向こうが悪いのかわからないが、2時間半もまとめて見られない人が多いだろうに、なんでピリオドごとにしてくれないのかと思う。
ほんとは今、缶詰状態で仕事してるので、そもそも見ちゃいけなかったんだけどね。4月30日正午まで放送があるので、急ぐことはなかったのだ。
放送はベンチの反対側から映していたので、私が現地で見たのとはちょうど反対のアングルになっていた。2ピリでジェームズ・パトリックがヘルメットを吹っ飛ばされるということがあったのだが、私のいた位置からでは見えなかったのだけど、これで見たら、2ピリでパトリックに対するチェックがきびしくなってたのだな。前日、あまり動いてなかったので、やっぱりトシだとたかをくくっていたら、2日目はよく動いていて、1ピリでスラップショットまでされちまったのでマークするようになったのだろか。実況ではパトリックはもちろん、他のフランクフルト選手のこともわずかずつだが紹介していた。
クレインズの人気選手 06/2/20
クレインズにはイケメンの若い選手が多いが、中でも人気ダントツなのがフォワードの伊藤雅俊選手。ファンには雅とかまーしゃとか呼ばれている。
今季レギュラー・シーズンでは最後までゴール王を争う大活躍。先日の長野カップ3日目のデンマーク戦では、ディフェンシヴ・ゾーンからあっという間にパックを持って反対側へ。惜しくもゴールできなかったが、スタンドを沸かせた。
私のまわりはなぜかバックス・ファンばかりで、彼らは伊藤選手のことを「ジャニーズ系の雅」と呼んでいた。確かにプレーだけでなく、そのハンサムぶりもピカ一である。きりっとした眉と目は、時代劇の若侍を思わせる。
これは1月の苫小牧(対王子戦)で偶然撮れた正面からの写真。中央がフェイス・オフを待つ伊藤選手。
王子製紙のゴーリー 06/2/19
アジアリーグ・ゴーリー第2弾は、王子製紙の芋生ダスティー。王子の一番人気の選手という話もある。確かにアリーナで見ていると、なんだかしぐさがかわいいというか、マスクをよく上げて顔を見せてくれるのもうれしいし、もちろん、プレーもやるときゃやる。
今季、王子の試合は東伏見の開幕と11月の新横浜、そして1月の苫小牧で見たが、これは新横浜で撮った写真である。対コクド戦、途中でボードが壊れ、修理を待っている間の風景。ボード越しなので少しぼけてるが、なんとなく味のあるダスティーである。
なお、プレーオフはコクドが3連勝で勝ち抜け。3試合とも接戦だったので、バックス、本当に惜しかった。他方、王子はバイキングスに圧勝。ポドーランがハットトリックしたようだ。これで王子の2勝1敗。決着は火曜日以降、北京で。
バイキングスのゴーリー 06/2/18
木曜日から東伏見と苫小牧でプレーオフ1回戦が行なわれているのだが、東伏見、1度くらいは行こうと思っていたのに、とても無理だ。これから月末までほとんど映画も見られそうにない。好きな水泳もお預け。オリンピック? とりあえず、地上波のホッケーだけ録画しとくか。
てなわけで、結果だけ書いとくと、東伏見はコクドがバックスに2勝で王手をかけた。バックスは明日がんばらないと日光に帰れないぞ。今日の試合じゃ、ポディーンとパーピックが乱闘したらしい(うー、見たかった……)。苫小牧は王子とバイキングスが1勝1敗。これで王子はバイキングスの本拠地、北京行きが決定。わからなくなってきた。
ということで、ブログもしばらく長いものは書けないので、これまでに撮ったアジアリーグの写真をアップしようと思う。で、今日はバイキングスのゴーリー、ペーテル・アンデション。昨年、釧路に来たときにそのパフォーマンスでクレインズ・ファンの心もとらえたアンデション。私が唯一見たバイキングスの試合、11月30日のコクド戦(@東伏見)では2ピリで脳震盪を起こして退場してしまった。これは1ピリの写真。
長野の3日間 06/2/15
最初は土曜日の日本対フランクフルトだけ見て日帰りしようと思っていた長野カップだが、最終の新幹線に間に合うかどうかわからなかったので、結局、2泊3日で3試合見てしまった。土曜日の試合は引き分けでOTまで行ったので、新幹線の最終には間に合わなかっただろう。
金曜日のデンマーク対フランクフルトは、フランクフルトがちょっとお疲れかという感じで、あんまり緊迫した試合ではなかった。お客さんも当然、少なかったけれど、私の座ったところに親子連れの団体がどどっとやってきて、試合中、親はおしゃべり、子供は走り回るので、試合に集中できなかった。んなわけで、金曜の印象は、やっぱり長野カップってしょぼい。
土曜日は昼間があいていたので、善光寺へ行く。長野県は以前、軽井沢や乗鞍に行ったことがあるが、長野市は初めてなので、善光寺も初めて。シーズン・オフで一部工事中だというのに、けっこう人がいる。結婚式があったようで、白無垢のお嫁さんと新郎が親族に囲まれて写真を撮っていた。
この日の試合は日本が出るので混むと思い、開場時間に行ったら、もう開場していて、それでも10分くらい並んだ。入るともう、いい場所は席取り(ほとんど自由席なので)。ベンチ裏のちょうど中間がぽつんとあいていたので、そこに座る。日本とフランクフルト、両方応援したかったので、よかった。日曜は混雑を予想して開場30分前に行ったけど、もう長蛇の列だった。
土曜と日曜の試合はどちらも接戦で、どっちに転ぶかわからず、面白かったと思う。確かにペナは多いなと感じたけど、NHLを毎日チェックしてるとそれほど違和感はない。日本対デンマークはデンマークの方が押している感じで、SOGがデンマークの方がずっと多かった。MVPに選ばれた春名ゴーリーがすばらしかったと思うが、2ピリで西脇がゴールしてから流れが日本に行った感じもあった。
パックを持っていない選手への妨害を減らし、試合をスピーディにするための新ルール。クレインズにはこのルールは有利に働くだろうと私は思ったが、その後、2ちゃんねるを見たら、「鶴はスピードがあるから有利」と書いてあって、やっぱりだった。それと、クレインズはチームのまとまりが非常にいいように思う。これも有利に働くと思った理由。逆にあのチームとかこのチームはこれからしっかり対策、でしょう。
日本の選手はいつもと番号が違う上、背中に名前がないので誰が誰だかわかりにくい。フランクフルトはヨーロッパのプロリーグではおなじみの広告ジャージ。ドイツは今、五輪休暇で、2月末からリーグ再開らしい。フランクフルトはプレーオフぎりぎりのところにいるようだ。
パトリックのサインをゲット! 06/2/14
日本代表とデンマーク代表、それにドイツ・トップリーグのフランクフルト・ライオンズが参加した長野カップ(2月10日~12日)。前にも書いたように、フランクフルトには昨年オフにセイバーズを引退したジェームズ・パトリックがいるので、わざわざ長野まで行ってきた。
ビッグハットはオリンピックのホッケーをやったところだけど、客席がすごく少ないのにまずびっくり。しかも、中は全然寒くないのにカイロを配っている。だいたい、長野自体があまり寒くないのだ。雪はほとんどないので拍子抜け。冬の長野って、こんなものだったっけ?
パトリックは、初日のデンマーク戦では氷上に出てもあまり動かず、やっぱりトシなのかなあ(42歳)と寂しくなってしまったが、次の日はちがった。出番も多く、よく動いていて、PKにもどんどん出されていた。フランクフルト自体、前日は時差ボケか、水曜に新横浜で日本と1試合やっていたデンマークに負けてしまったが、この試合は日本と引き分け。会場では元コクドのクリス・ブライトは紹介されても、レンジャーズのドラフト1巡目で、五輪のメダリストで、NHLのキャリアが20年以上あるパトリックは名前も出てこなかったが、彼の元気なプレーを見られただけで長野まで来たかいはあったというもの。
そんなわけで、サインをもらおうなんてことはまるで考えず、ビッグハットから歩いて帰ろうとしたとき、ふと、裏を見ると、選手が乗るようなでかいバスが待っている。なんだろうと思って近づくと、なんと、建物からパトリックが出てきたのだ! こ、これはサインをもらわねば! 警備員はすぐに彼をバスに乗せようとしたが、2、3人の男性が近寄ってサインをもらおうとした。その間に私はリュックから無料のパンフレットとペンを取り出し、おサイン、ゲット! 近くにはブライトを待っていると思われる人たちがいたが、バスに乗り込むパトリックを見送った私はさっさと帰路に。が、そのあと、会場で買ったセイバーズのジャージにサインをもらうべきだったことに気づいて、がっくし。でも、なにげに裏へ行ったらそこにパトリックが出てくるなんて、幸運以外のなにものでもない。5分遅かったら、会えなかったのだ。
パトリックは写真で見るよりずっと若々しかった。フランクフルトはこのあと、名古屋に移動して、月曜日に日本と再度試合をしたが、こっちは負けてしまったらしい。
日本は日曜日にはデンマークに勝って、長野カップの優勝は日本となった。長野カップとその前後の試合ではNHLの新ルールが取り入れられ、慣れない3チームはどこもペナとられまくり。イライラがたまって、最後は乱闘になったりもした。日本代表にはクレインズの4人の選手が選ばれていたが、日曜のデンマーク戦、最後にクレインズの選手2人がデンマークの選手と乱闘するはめに。準備期間なしにいきなり新ルールっていうのもどんなものだろう。
フランクフルトには26番でプラントという選手がいた。フィリップ・プラントというフランス系カナダ人のディフェンスで、デレク・プラントとは国籍もちがうし生まれ育った場所もちがう。が、あとでデジカメの写真をよく見たら、この2人、顔が似てるのだ。もしかして、親戚? フィリップ・プラントはNHLにはドラフトされていないマイナー・リーガーで、昨季はAHLのハミルトンにいたようである。
五輪ブレイク 06/2/13
2月13日から28日まで、NHLはオリンピック・ブレイクに入るが、セイバーズは五輪前の最後の2連戦、ホームでのフロリダ戦とアウェーでのカロライナ戦を戦った。フロリダにはこれまで3連敗、カロライナには1敗と、苦手な2チーム、しかもブリエア、コノリー、カリーニン、メアに続いてヘヒトまで欠いての試合。1勝1敗で御の字であったが、フロリダには5対3で今季初勝利、カロライナには3ピリ途中まで3対2とリードしていたが追いつかれ、シュートアウトで敗れた。しかし、2試合で3ポイントを稼ぎ、ディヴィジョン首位のオタワに2ポイント差に迫る成績でオリンピック休みを迎えた。
この2試合、セイバーズは日程的にも過密スケジュールで、11日夜7時半からバッファローでフロリダと試合、その後、南部のノース・カロライナ州に移動して午後5時から試合。カロライナでは3ピリからOTは選手たちは疲れてあまり動けず、防戦一方だったらしい。それでもミラーのスーパーセーヴでなんとかSOにまで持ち込んだが、ケガ人の多いセイバーズはSOのメンバーがやはり苦しい。実際、カロライナがスタールやコールを欠いていたら、今のセイバーズのように勝てるだろうか。あるいは、オタワは戦力アップのためによそのチームからいい選手を奪うことに躍起になっているが、セイバーズはケガ人が出ても全部、自前で補っているのだ。11日のフロリダ戦では、主力のケガのために上に上がってきた新人イリ・ノヴォトニーがNHL初ゴールしている。また、この試合ではヴァネクが2ゴール。12日のカロライナ戦ではケガから復帰のデュモンが2ゴール。ミラーやパイアットのように、ケガから復帰後、前よりよくなった選手もいる。もうこれ以上ケガがなく、3月にはみんなが元気に戻ってくることを祈りたい。
ところで、オリンピックの男子ホッケーは地上波では予選1試合と決勝しかないようで、BSのない私はもっぱら、ネットの情報に頼ることになりそうだ。というより、これから2月末まで、ほとんど缶詰状態で仕事をすることになっている(3月には北海道へ行くのでその旅費を稼がねばならない)。そんなわけで、私も五輪ブレイク中はしばらくホッケーから離れることになるだろう……って、今週は東伏見でプレーオフか。うーん、どうする?
と、その前に、10日から12日まで長野のビッグハットで行われた長野カップを見に行ったのだが、その話はまたのちほど。
ヘヒト負傷 06/2/10
いったい、どこまでセイバーズの災難は続くのか。9日のバッファローでのハブス戦でヘヒトが足を負傷。2週間は無理ということで、オリンピックにも出られなくなってしまった。これからフロリダ、カロライナと手ごわい相手との試合があるセイバーズにも痛手だが、もともとNHL選手が少ないドイツはもっと痛手だろう。
それにしても、セイバーズはトップラインのセンターが次々ケガしてしまう。最初はブリエア、次がコノリー、そして、レフトウィングからセンターに移って非常にいい働きをしていたヘヒト。ヘヒトはこの日も先制点をあげ(写真)、1点リードされた3ピリにヴァネクのパスをゴールしようとしたときにチェックを受けてケガをした。これで万事休すかと思ったが、終了30秒前にハブスのゴール前のフェイス・オフをドゥルーリーが取り、あっという間にポミンヴィルが同点ゴール。しかし、OTでコバレフにゴールされてしまった。
この日のセイバーズは今季最悪の試合の1つと言われるほどよくなかったようで、OTまで行って1ポイント得ただけよかったのだが、次の2試合のラインのやりくりがむずかしいだろう。ブリエアが週末の試合に出ようと思えば出られると言われていたのだが、無理をしない方がいいということで、オリンピック明けまで復帰を延期したのだけど……。
アフィノゲノフ・デイ 06/2/8
昨日の深夜、なにげなくテレビを見ていたら、NHK総合でリリハンメルと長野とソルトレークのホッケー決勝のダイジェストをやっていた。リリハンメルのフォシュベリ対カリヤ、長野のヤーガー対ブレ、そしてソルトレーク。へえ、とか、ほお、とか思っていると(この頃にはホッケーにはまったく興味なかったので)、長野ではジトニクがロシアで出ていたことを発見。トリノはジトニクはケガで辞退するようだ。
で、ソルトレークで銅メダルを取ったロシアは、長野で敗れたチェコに準々決勝で勝ったのだが、このとき、唯一のゴールを決めたのがマキシム・アフィノゲノフ。2月7日のモントリオールでのセイバーズ対ハブスはアフィノゲノフの先制ゴールとOTゴールでセイバーズが勝った。1点取っては追いつかれ、で、2対2で迎えた3ピリ終盤、ハブスが3点目をゴール、と思いきや、ライダーが体の一部を使ってゴールしたのにレフが気づき、すぐにノーゴールのジェスチャー。ビデオ・リプレイの末、ノーゴールが確認された。その直後、ハブスは2人がペナを取られ、ツー・マン・アドバンテージのセイバーズはOT開始30秒でアフィノゲノフがゴールした。
ハブスのゴーリー、クリストバル・ユエはこのところ2試合連続完封と絶好調。さすがに攻略はむずかしく、試合全体でもハブスの方が圧倒している感じだったが、とにかく、なんとか勝てた。最近、ハブスとボストンはこれまで脚光を浴びなかったゴーリーがブレイクしていて、妙に強いのである。
セイバーズの2点目はデレク・ロイ。2ピリ終了6秒前のゴールだった。この試合でいまだゴールのないテッポはアシストが30になった。今のところ、NHL新記録だそうだ(早くゴールが欲しいね)。また、現在のセイバーズの勝率は最初にカップ・ファイナルに進出した74/75シーズンと同じペースだとか。
ついにこの日が 06/2/5
30番が守って、26番がゴールして勝つ。26番がハシェックのネットにゴールして勝つ……この数カ月、何度も頭に思い描いたシーンがついに現実になった。1対1で迎えたシュートアウト、コタリクがはずしたあと、ヴァネクがフェイントをかけてゴール。これが決勝点に。年末からずっと満員御礼が続いていたバッファローのアリーナはこの日(2月4日)はソールドアウトにならなかったが、ほぼ満員に近い観客はいっせいに例のUSAコール。リンディ・ラフHCまで思わずUSAコールしてしまったそうだ(ラフはカナダ人)。USAはトリノでチェコに勝つチャンスを逃したかもしれない。
トリノといえば、1ピリに先制点をあげたコタリクはチェコ代表に選ばれていない。ヴァネクはチェコ系オーストリア人。なにげにチェコ対決であったのだった。
ミラーの1失点はまったく不運な失点で、これがなければシャットアウトだったのだ。レギュレーションで勝てず、1ポイントやってしまったのは残念だが、シュートアウトで勝ったということは、ミラーがハシェックに勝ったということ。これは1つの通過点だ。
NHLサイトでハイライトのラスト、勝ったミラーが喜んでベンチに向かうと、まずピーターズが出てきてミラーと抱き合い、それから他の選手たちがやってきて勝利を喜び合う。あの11月の悪夢のあとずっと、選手とファンが待ち望んでいた瞬間だ。でも、これはあくまで通過点。セイバーズは4月まで強豪との対決が続く。彼らの真価がわかるのはむしろこれからだ。
ミラー対エッシ 06/2/3
2月2日、およそ3週間ぶりにセイバーズがバッファローに戻り、ホームで試合をした。もちろん、アリーナはソールドアウト。相手は現在、フォシュベリとプリモーを欠いているフィリーで、ミラーはトリノ五輪のUSA代表に選ばれたエッシと対決。すでに五輪代表ゴーリー、アイルズのディピエトロとタンパのグレアムに勝っているミラーは、この日はエッシにも勝利。これで五輪USA代表3人に勝ったことになる(もっとも、エッシはミラーの1・5倍くらいシュートを浴びていたが)。試合中、満員のアリーナではUSAコールが何度も起こっていた。
試合の方はまずフィリーのガニエが先制ゴール。しかし、セイバーズはパイアットが手首骨折から復帰後初ゴール。続いてキャンベル、ヘヒト、最後にエンプティ・ネットにポミンヴィルがゴール。結果は4対2。ミラーの2失点目はクリースを離れたすきにゴールされたというアホなミスだった。
その間、アイルズのディピエトロはレンジャーズ相手に炎上。クリースの周辺で情けなくひっくり返っている真上からの写真がYahoo.comに何枚も出ている(カメラマンの悪意を感じるなあ)。トリノではUSAはカザフにも負けるとか言われてるが、どうなんだろうね。ボストンの新人ティム・トマスも先日、44本もシュートを受けながらオタワを完封したのだが、ミラーやトマスが出てくるのが少し遅すぎた。トマスは昨季、フィンランドで活躍していたのが記憶に残っている。
先日のアトランタ戦で肩を負傷したカリーニンは五輪明けまで欠場。テッポとルドマンも体調万全でなさそうという話もあって、相変わらずDは不安なのだ。
応援団ご一行様 06/2/1
アトランタでの試合だというのに、セイバーズがゴールするとわっと歓声が上がる。ラジオで聞いていてもかなり大きい。テレビで見た人も、セイバーズ・ファンが数千人はいるんじゃないかと掲示板に書き込んでいた。
まさか、バッファローから応援団がバスを連ねて来るはずもないし、平日の夜なのに飛行機で何千人も来るわけがなし。結局、バッファローは仕事がないので移転した人が多い、それも仕事のある南の方へ、だからアトランタにもバッファロー出身者がたくさんいる、ということらしい。もちろん、バンドワゴンに乗るにわかファンもいるのだろうが、モギルニーの番号を今のセイバーズのジャージにつけたファンが数人、NHLサイトのハイライト・ビデオに映っていたのには驚く。モギルニーは今のジャージは着たことはないのだが……デビルズ二軍からセイバーズに戻ってきてほしいという願いだろうか(お値段半額ならねえ)。
さて、現地時間1月31日のこの試合、セイバーズがコタリクのゴールで先制するも、すぐに2点取られ、しかし、その後はヴァネク、ポミンヴィル、ゴースタッドがゴール、最後に、手術で2カ月欠場していたデュモン(写真)が復帰後初ゴール。実にめでたい。守ってはミラーがまたしてもワデルGMに五輪選考の誤りを見せつけたのだった。
この試合ではセイバーズの現乱闘係ピーターズと元乱闘係ボールトンが乱闘。また、コヴァルチャクが不正なスティックを使ってペナを取られた(掲示板によると、これはけっこうみんなやってることらしい)。また、カリーニンがぶっ倒れてしばらく起き上がらないということがあったのだが、大丈夫だろうか。
ところで最近2試合で3ゴールのヴァネクは今季、50ポイントを超えると予想されているのだが、セイバーズのルーキーで最後に50ポイント以上を上げたのはデレク・プラントらしい。前にも書いたように、ヴァネクにはプラントのルーキー・イヤーの56を超えてほしいのだが。番号も同じだし。ヴァネクが50ポイントを超えたときには、プラント以来ということで、プラントの名前があちらのメディアに出るだろうか。
で、そのプラントだが、アジアリーグのレギュラー全日程が終了し、クレインズのデレク・プラントがポイントとアシストの2冠に輝いた(おめでとう!)。ゴールは残り試合の多かった韓国・ハルラのソン・ドンファン。プレーオフはハルラが2位シードになったため、2月の1回戦はコクド対バックス、王子対バイキングスとなった。