2005年10月30日

2005年10月

とりあえず、ホッ。 05/10/30
数学が好きになる映画 05/10/28
スイープ、スイープ 05/10/27
「イン・ハー・シューズ」 05/10/26
「力道山」に思うこと 05/10/26
この2人は神! 05/10/23
「力道山」を見る 05/10/22
今だけディビジョン首位 05/10/21
新007はダニエル・クレイグ! 05/10/20
セイバーズの16番と18番が欠番に 05/10/18
南部の戦い 05/10/16
シュートアウト初勝利 05/10/14
数学者の映画 05/10/13
祝・横浜Aクラス 05/10/12
セイバーズの覚え書 05/10/12
客が来ない…… 05/10/11
日常の中の寓話 05/10/10
18対1 05/10/9
アンビリーバボー! 05/10/8
NHL開幕 05/10/6
「ティム・バートンのコープスブライド」 05/10/5
デレク・プラントのネタ 05/10/4
オープン戦最終戦ほか 05/10/1


とりあえず、ホッ。 05/10/30

 昨日は午前中にセイバーズがデビルズに負け、午後はクレインズが王子に負けたという、二重にウツな日であった。今日は午前中にセイバーズ対アイルズ、午後はまた釧路でクレインズ対王子がある。クレインズのプラントは昨日は1アシストして、なにげにポイント・ランキング単独1位! ペナ取られ時間数もチーム1位で、チーム2位の選手の2倍くらい取られてるのだが、これは一度に10分取られたのがあるからだろう。ちなみにバックスのポディーンはもっと取られてます(バックスも今日、試合ですね)。
 セイバーズは今日(現地時間では29日)負けたら10連敗も覚悟だったので、とりあえず勝ってほっとしている。これもジトニクが終盤に2回もペナ取られてくれたおかげである(2つのパワープレーで決勝点とダメ押し点が入った)。特に決勝点が入ったときのペナは最近多い「パック・オーバー・グラス」というやつで、客席にパックを入れるとペナ。セイバーズは昨日のデビルズ戦で、これをやって負けた。2ピリまで寝てたかのようなセイバーズが3ピリで突然、目覚め、1分少々の間に立て続けにブリエア、ドゥルーリーの2人のキャプテンがゴール(ブリエアのは相手選手のスケートにあたってのゴールだったらしい)。しかし、その直後にあのペナを取られ、決勝点を入れられたのだ。
 セイバーズはレンジャーズ戦で非常にいい試合をしたあと、キャップスとデビルズにはまったくいいところがなく、負けてしまった。どちらも、それまでの戦い方をしていれば勝てた相手なのに、まるで違うチームになってしまったようだ。あちらの掲示板のコアなファンの書き込みによると、キャップスとデビルズはニュートラル・ゾーンでセイバーズの動きを封じるような作戦を取っていて、これは新手のトラップではないかという指摘がされていたが、セイバーズの動き自体も非常に悪かったようである。
 アイルズ戦は相手のペナに助けられたところが多い。2連敗したミラーは今日はお休み。ビロンが初先発した(相変わらず40本近く打たれている)。ミラーの記録は7勝にとどまり、10月に8勝したルーキー、ベルフォアには並べなかった。
 ブリエア(写真)は今日も1G1Aで、着実にポイントを稼いでいるが、ヴァネクが最近、アシストもないと思っていたら、アイスタイムをかなり減らされているらしい。
 AHLでは、アマークスのデレク・ロイがポイント・ランキング1位、7試合で20ポイントという活躍をしている。そろそろロイを上にあげてほしいものだ。ポミンヴィルも好成績である。


数学が好きになる映画 05/10/28

 原作がベストセラーになった映画「博士の愛した数式」を見た(公開は来年1月)。原作は読んでいないけれど、以前、紹介した数学者が主役のアメリカ映画(10月13日付記事参照)が数学そのものをまるで扱っていなかったのに対し、これは数学そのものが人生の奥深さを語り、宇宙の神秘と秩序を語る手段として使われている。
 主人公は、80分しか記憶がもたない数学博士と、彼の世話をする若い家政婦とその息子。心やさしい3人の交流がとてもいいのだが、なぜか3人とも大の阪神ファン。古くからの阪神ファンにはお楽しみの工夫がされています(江夏より前の阪神ね)。
 博士はさまざまな数字について、それはいい数だ、とか、すばらしい数だ、と言って、その数について説明する。24は4の階乗だとか、220と284の関係とか。それだけでなく、野球場の座席の数字を見て、これはベーブルースのホームランの数だ、とか。
 家政婦の息子は少年野球チームに入っていて、だから野球が重要な要素として出てくる。考えてみたら、野球というのはきわめて数学的な美しさを持ったスポーツだ。多くの球技が左右にエンドがあり、左右対称の閉じた空間であるのに対し、野球のグラウンドは五角形のホームベースがある直角の角から始まり、そこから正方形の内野が広がり、そして、その向こうに外野が広がっている。ファウル・グラウンドとフェア・グラウンドを区切る2本の直線は、観客席がなければ永遠に伸びていくだろう。野球のグラウンドとは、0から始まり、永遠に向かって開いているのだ。
 スポーツでは背番号も重要。最近、私の目には、なぜか、オベチキンの8と今江の8が重なって見える。8は無限大の記号を縦にしたものであり、メビウスの輪でもある(私のパソコンはメビウス……って、関係ないですね)。
 この物語のいいところは、どんな人も自分の好きな数字、自分に関係のある数字に意味を見いだせることだろう。家政婦の息子の誕生日、5月18日は、私の大好きなピアニスト、サンソン・フランソワの誕生日でもある。この日に少年は11歳になるのだが、博士は11もいい数字だと言ってくれた!(村山の背番号だからだけど、このブログのアドレスはblueandgold11)。
 最後にブレイクの詩が出てくるのもうれしい。博士の愛した数式、オイラーの公式に託された深い意味にも心を動かされる。


スイープ、スイープ 05/10/27

 昨夜のロッテ対阪神に続いて、ホワイトソックス対アストロズもスイープで優勝が決まってしまいました。ロッテは31年ぶりだけど、ホワイトソックスはその3倍くらいぶりだから、喜びも3倍でしょう。ロッテは横浜の牛島監督の古巣なので、やっぱりロッテ応援だったが、記念に交流戦のときのまーくんとホッシーの写真を貼っておこう。ロッテはこれからアジア・シリーズがあるのだ。
 NHLではナッシュビルが負けて、これで全勝はなくなった。セイバーズはロチェスターでのワシントン戦だったが、なんとなく負けるような予感がしてたら、やっぱりであった。ロチェスターは二軍のアマークスの本拠地だが、実は現オーナーの地元でもあり、それで前のシーズン(03/04)からここで1度は試合するようになった。でも、ホームなのに実質アウェーということで、2年前も引き分けかなんかで勝っていない。おまけに、2年前はソールドアウトだったのに今年は8500人ほどしか入らず、経営的にもちっともよくない。
 セイバーズはペナが多く、ショッツ・オン・ゴールが少なく、フェイス・オフの勝率も40パーセントほどと、まったくいいとこなしだったみたい(以前のセイバーズに戻ってしまったのだ)。実はこのところ、チームはメディアの注目を浴びていて、NHL公式サイトでブリエアが取り上げられたり、いまだゴールのないヴァネクについてAP通信が記事を配信したり、ミラーの記録が取り沙汰されたり、そして、「スポーツ・イラストレイテッド」のサイトでは、パワーランキングの5位にセイバーズがランクインしたり、と、急にエリート・チームのようになってしまっていたのだ。おまけにワシントンには昨季はかなり勝っていて、オープン戦でも2試合2勝。それで甘く見たわけではないだろうが、ワシントンの方はこれ以上負けられないと必死にやってくるわけで、だから怖いと思っていたのだ。ナッシュビルもコロンバスのようなどん底チームに負けたけど、そういうものである。
 セイバーズは開幕してからずっと2勝1敗ペースで、それもあって負ける番だと思ったんだけど、だいじなのは週末の2試合です。もう、ミラーの記録がどうのなんて言ってられないぞ。


「イン・ハー・シューズ」 05/10/26

 「LAコンフィデンシャル」のカーティス・ハンソン監督の新作。トニ・コレットとキャメロン・ディアスが姉妹を演じる。姉は勉強ができて弁護士になるがカタブツで不美人、妹は美人だが学校もろくに出てなくて定職にもつかず、というよくあるパターン。
 映画は路上に雪の残る早春のフィラデルフィアから始まり、途中で妹が祖母に会いにフロリダへ行く。寒々としたフィラデルフィアとぽかぽか陽気のフロリダが、カタブツの姉と自由気ままな妹の違いのようで面白い。もっとも、妹は妹で悩みがある。文字を読むのに時間がかかる障害のためにこれまで勉強もできず、仕事も長続きしなかったのだ。
 姉の方は姉で、ボーイフレンドを美人の妹に取られてしまったり、おいしいものが好きなので太りぎみだったり。メガネをかけると柴田理恵みたいなコレットの仏頂面がなんともいえない(ディアスはいつものディアスです)。
 で、結局は姉もフロリダへ旅立ち、そこで妹は姉の苦労や心くばりを知り、姉の恩に報いようとする、というほろっとさせる結末になるのだけど、祖母(シャーリー・マクレーン)が入っている老人ホームのおばあちゃんたちがとてもいい。
 姉は靴をいっぱい持っているのだけど、ほとんどは使っていない。私は靴はあまり持っていないが、それでもほとんどはいていない靴の方が多い。はきごこちのいい靴というものは限られてしまうものだ。
 映画の中ほどで、姉が新しいボーイフレンドとNBAのフィラデルフィア76ersの試合を見に行くシーンがある。ホッケーかと思ったらバスケだったというシーンだが、儲かってるホッケー・チームはみんなバスケと込みなのだね。
 帰りに六本木のドンキホーテの斜向かいのマクドに入ったら、ドンキのてっぺんに建設中の絶叫マシンがよく見えた。駅のそばの書店で「スポーティヴァ」の福藤豊の記事を立ち読みして帰る。


「力道山」に思うこと 05/10/26

 先日、韓国映画の「力道山」について書いたら、その日の訪問者がいつもの2倍から3倍になった。翌日も同じくらいの訪問者があったが、その後はまたもとの数に。さすがは力道山。
 「力道山」は現在、開催中の東京国際映画祭のクロージングに上映されることになっていて、きっと大盛況になると思う。監督や出演者のインタビューがこれからさまざまな媒体に出ると思うと、それも楽しみだ。というのも、この映画、いろいろ考えるところが多くて、力道山と日本の関係を韓国人はどう思っているのか、とか、終戦直後の日本人の心情と韓国人の心情が重なるところがあるのか、とか、力道山がタッグを組むのが柔道家と元横綱だということに象徴性はあるのか、などといったところ。それと、桜がやたら美しく撮られていて、あれは日本人の見る桜とはちょっと違うなあ、と感じた。
 力道山の活躍した時代にはもう生まれていたけれど、力道山のことはあまりよく知らない。というのも、わが家は親がプロレスが嫌いで、テレビでプロレスを見ることがなかったからだ。で、親がプロレスを嫌っていた理由の1つに、あれは八百長だから、というのがあった。「力道山」でも、力道山がプロレスをショーとして演出していたことがばれるシーンがある。タッグを組む柔道家が最初にアメリカ人レスラーにやられ、そのあと、力道山が出てきて敵をやっつける、という演出がされていたのだ。これは今では別に何でもないというか、プロレスというのはそういうものだと誰もが思っているので、びっくりしないのだけど、当時はスポーツにそういう演出があるということにショックを受けた人も多かったらしい。
 映画では、今度は力道山が八百長をばらしてしまう、というシーンもあって、そのあたりから後援会長と力道山の対立が生まれてくる。「負けてください」という妻の言葉も意味深なのだった。


この2人は神! 05/10/23

 ダニエル・ブリエアとライアン・ミラー。この2人がいなかったら、セイバーズは開幕何連敗もしていただろう。10月22日のバッファローでのレンジャーズ戦、ブリエアが1ゴールし、ミラーがスーパーセーブをして、3対1で勝った。他の2点はフィッツパトリックとコタリク。レンジャーズの側に幻のゴールがあったのだけど、入る前に笛が吹かれたということでノーゴールに(でも、疑惑のノーゴールらしい)。
 今日は珍しく1ピリからネットラジオを聞いていたのだけど(実は、あまり聞いてないのだ)、なんかすごく緊迫した試合だった。レンジャーズの新守護神、ランドクヴィストが相変わらずすばらしいらしい。セイバーズと当たるチームのゴーリーて、これまでみんないい。セイバーズのときだけよかった人もいるが……。それでも6勝2敗。開幕6勝2敗は30年ぶり2度目だとか、ホームで4連勝は21年ぶりだとか、ミラーがあと1勝すると、10月に8勝したルーキー・ゴーリーは15年前のベルフォア以来になるとか、記録の話が次々と出ている。知らない人が多いと思うが、ミラーは新人賞の資格があるのだ。まあ、今季はクロズビーとオベチキンがいるから新人賞は無理だと思うが。
 ブリエアはセイバーズに来てから一番よかったそうで、試合中ずっと目立っていたとか。ヴァネクは1アシストで、これで8試合で0G7A。このままだとアシストだけで70ポイントとか行ってしまいそう? ドゥルーリーはポイントは稼げてないのだけど、フェイス・オフの勝率がすごくいいらしい。そんなわけで、選手をバッシングしてばかりのうるさ型のファンも最近はおとなしい。「ヴァネクが派手に活躍していないのはいいチームにいるからだ」と書いたスポーツライターがいて、セイバーズ・ファン(私も含む)は、「いいチームってどこのことだ」と何度も記事を読み直し、どうやらセイバーズのことらしいと思ってとまどっている。セイバーズを「いいチーム」だと書いたスポーツライターは初めて見た。開幕前、ブリエアやテッポが「うちはいいチームだ」と言い続けていたし、ホッケー・ファンの掲示板にはそう書き込む人もいたのだけど。
 米国版YahooのNHLのサイトでは、現在、パワーランキングでセイバーズはリーグ6位になっている。開幕前にはよくて24位、たいていは28位くらいだったのに、他のサイトのランキングでも10位から12位くらいに上がっている。多くの人が、セイバーズは最高の選手を2人も失ったのにろくな補強をしていないから今季はだめだと言い、GMを無能呼ばわりしていたが、少なくともセイバーズのフロントは金の節約だけをしていたのではなかったのだ。
 もちろん、いつまでこの好調が続くのか、という疑問はあるし、いい選手を揃えている他チームがこれから盛り返してくるだろうし、まだ強いチームにそれほど当たっていないとか、運もあるんだけど……。とりあえず、この日の観客数は、土曜ということもあって、16000人を超えた。

追記 本日のTSNのルーキー・ウォッチで、ミラーがルーキー3位に。


「力道山」を見る 05/10/22

 最近の映画で何かおすすめのものがありますか、と聞かれたら、「私の頭の中の消しゴム」と「親切なクムジャさん」と私は答える。どちらも韓国映画である。前者は誰でも感動できるラブストーリー、後者は映画マニア向けの精度の高いドラマだ。
 韓国の映画やドラマにはまっている人は多いが、確かに韓国映画は面白い。日本映画や欧米映画には少ない熱気がある。心に迫るものがある。
 力道山の生涯を映画化した韓国映画「力道山」も面白かった。実話にどの程度忠実なのかわからないが、日本が舞台で台詞のほとんどが日本語、キャストも日本人ばかりなのに、その味わいはやはり韓国映画である。在日コリアンだった力道山を演じるのは韓国人の俳優だが(日本語をマスターして撮影に臨んだそうだ)、こういう役者は日本にはいないと思う。脇役の日本人俳優、中谷美紀、藤竜也、萩原聖人も、日本映画とはまた違った存在感を示している。特に後援会長役の藤竜也は主演のソル・ギョングに負けない存在感で、この2人の絆と対立が見応えのあるドラマになっている。
 横綱をめざしたが、さまざまな差別にあって断念した力道山は、日本で成功したい、日本に受け入れられたいという気持ちが強かったように描かれている。彼がプロレスを始めたのは、敗戦で元気を失っている日本人を勇気づけたいから、ということになっている。彼はコリアンであることに自分のアイデンティティを求めない。彼は自分を世界人だと言う。映画は彼のそうした生き方を全面的に肯定しているが、同時に、彼の人間としての弱点や困った面も赤裸々に描いている。
 それにしても、韓国映画だなあ、と思うのは、力道山と妻のシーン。プロレスの世界を学ぶためにアメリカへ行くことにした力道山が、そのことを妻に語るシーン。「おれは金髪女とうまくやるから、おまえは新しい男を見つけろ」と彼は言う。ちょうど停電になり、妻はロウソクを探す。探しながら涙ぐんでいる妻を、力道山は後ろから力強く抱き締める。「きっとうまくいく」と彼は言う。日本の女性が韓国映画やドラマにぐっと来るのはこういうシーンだろう。
 別のシーンで力道山が語る言葉、「人生は短いのだから、善人ぶっている暇はない」というのは私の好きな台詞だ。
 公開は3月ということで、まだ先だが、もうすぐ開催の東京国際映画祭で上映される。


今だけディビジョン首位 05/10/21

 セイバーズはアウェーでのボストン戦にも4対3で勝って、とりあえず、ディビジョン首位になった……といっても、リーフスも勝って、4チームが首位ですが。
 1ピリはなんだか動きが悪かったようで、こいつら、休養十分(中4日休み)でもだめじゃん、と言われていたが、2ピリから盛り返したようだ。ダメダメだったパワープレーで2点取れたこと、ラインを少し組み替えたあと、コタリク/コノリー/アフィノゲノフのラインで2点取れたことが朗報か。勝っても掲示板はあまり盛り上がってない。ヴァネクが2アシストしてるが、相変わらずゴールがないし、ドゥルーリーとヘヒトが得点できないし。ボストンのアリーナは3人のスターの内2人をヴァネクとドゥルーリーにしたけど、これって皮肉? ドゥルーリーはボストン大学出身なので、その御祝儀か。とりあえず、ミラーの写真貼っとこう(相手ゴーリーはレイクロフトでなく、バックアップだったんだが、それでも苦戦か)。
 よそではオベチキンとヤーガーが大活躍。シャターンもアイルズの掲示板でたたかれたのが効いたのか、2試合連続でゴール。レンジャーズは今日はあの売り出し中の新人ゴーリーではなかったのだね(なにげに東の1位はレンジャーズ……)。ゴーリーといえば、アトランタはゴーリーがいないから点取られるのはしかたないにしても、なんで点が取れないの?(ボールトンがまたけしからんことしたらしい) なんか面白くないのは、絶対勝たせたくないチーム(複数)が勝ちっ放しで、ひそかに応援してるチーム(複数)が負けがこんでるんだよね。クージョもがんばってるのにさ。
 ブリエアはこの試合でもゴールして、トリノに呼ばれそうな雰囲気になるかも。ミラーもUSAで呼ばれる可能性大。

 先だっての韓国でのクレインズとカンウォンランドの試合、同点で3ピリ終了1秒前(!)にプラントがゴールして勝ったことがわかった。やっぱり土壇場に強い男だね(?)。


新007はダニエル・クレイグ! 05/10/20

 「新ジェームズ・ボンドはダニエル・クレイグ」というニュースが伝わってきた。関連記事、日本語。このサイトには、新007の製作を受けて「オースティン・パワーズ」シリーズも始動、というニュースも出ています。
 で、ダニエル・クレイグだ。上の記事に「史上初の金髪のボンド」とか書いてあるが、ロジャー・ムーアが金髪だったんですが……その内、訂正されるかも。
 で、ダニエル・クレイグなんである。うーん、私のお気に入りの俳優なんだけど。でも、ボンドになるとほかの映画にあまり出てくれなくなるというか、これまでのようにいろいろな役をやってくれなくなるじゃないか。そう思うとなんか、いやだな。でも、一応、出世ってことになるのか……。
 私が最初に彼に注目したのは、「愛の悪魔/フランシス・ベイコンの歪んだ肖像」という映画である。この映画で彼は、実在の画家フランシス・ベイコンのゲイの愛人ジョージ・ダイアーを演じた。ダイアーも実在の人物なので、クレイグは役のために金髪を黒く染めていた。ダイアーはベイコンの家に泥棒に入ったのだが、ベイコンに見つかり、そのときから二人は恋人同士になる。しかし、知的な芸術家のベイコンと無学なダイアーの間には大きな溝があり、ダイアーはベイコンの所属する世界になじめない。その上、ベイコンはベッドではダイアーに男を求め、人前ではベイコンの方が主人になる。そうしたギャップにしだいに耐えられなくなったダイアーは、やがて、薬と酒に溺れるようになり……という悲劇のストーリー。
 その後、クレイグは本来の金髪に戻り、「トゥームレイダー」や「ロード・トゥ・パーディション」で悪役を演じた。特に「ロード・トゥ・パーディション」のギャングのボスのダメ息子は絶品だったなあ。「10ミニッツ・オールダー」というオムニバスにも出ていた。
 どんなボンドになるのだろう。楽しみよりも不安の方が大きいのだが……。


セイバーズの16番と18番が欠番に 05/10/18

 前にも一度、書いたけれど、セイバーズで活躍したパット・ラフォンテーヌの16番とダニー・ゲアの18番が永久欠番になることが正式に決まった。関連記事。(これから記者会見して発表ということですね。)
 この記事にあるように、セイバーズは90年代にジルベール・ペローの11番、リシャール・マルタンの7番、ルネ・ロベールの14番、ティム・ホートンの2番を永久欠番にしているので、これで6つのバナーが掲げられることになる。で、ラフォンテーヌもゲアも今のジャージではなく、ブルー・アンド・ゴールドのジャージの選手なので、バナーは当然、ブルー・アンド・ゴールドになると思われます。
 一部のファンが予想した、アイルズとの開幕戦でセレモニーというのはさすがになかったが、最近になって、ハブスとかいくつかのチームが永久欠番を新たに発表しているので、そういう時期なのでしょう。16番は最近ではクリス・テイラーが、18番はティム・コノリーがつけていたが、キャンプからどちらも番号が変わっている。
 関係ないけど、セイバーズでは現在、ゴーリーのミラーが30番、期待の新人ヴァネクが26番だけど、アジアリーグのクレインズはゴーリーの二瓶次郎が30番、新外国人デレク・プラントが26番なのだ。なので、ますます、応援に力が入ります。

(写真は、旧アリーナのオードから現在のHSBCアリーナにバナーを移すセレモニーの模様。)

追記 続報はこちら。記者会見の写真つき。
http://www.buffalonews.com/editorial/20051018/2054124.asp?tbd2054124.asp


南部の戦い 05/10/16

 昨日、というか、現地時間の10月14日なのだが、アトランタでのスラッシャーズ対リーフスで相当に派手な乱闘があった。
 この試合、リーフスが9対1で勝つという一方的なものだったので、終盤に乱闘があるのはお約束っちゃあ、お約束なのだが、今季から終盤で乱闘したらサスペンドとか、かなり大きなペナルティがあるはずなんだが。とにかく、乱闘が始まったのは3ピリ9分すぎあたり。その経過は、あちらの掲示板によれば次のとおりらしい。

1 セイバーズの元乱闘係で、オフに戦力外通告でスラッシャーズに行ったボールトンがリーフスのリンドロスの顔面を襲おうとした(リンドロスには過去に何度も脳震盪を起こしている)。
2 それを見たドミがボールトンを襲う。2人が乱闘を始めると、エクセルビーがドミを後ろからつかむ。
3 ベラクがボールトンを捕まえようとするが、できない。ラインズマンがボールトンを押さえようとすると、ボールトンはラインズマンを吹っ飛ばす。
4 リーフスのタッカーがスラッシャーズのベンチに何か言う。
5 スラッシャーズのサットンがタッカーの頭をボードに激突させる。これでタッカーは20針以上縫うケガ。
6 アリソンがサットンを追いかけると、それが気に食わないドヴリースが登場。ドヴリースはホッサのおまけでセンズからスラッシャーズに来た選手。
7 タッカーはケガにもかかわらず、すでにペナ箱に入っていたサットンに向かって行こうとしたが、思いとどまる。その後、タッカーはロッカールームに行ったまま。
8 その間にアントロポフに何かがあったらしく、そのあと、戻って来なかった。
9 危険を感じたスラッシャーズは残り10分間、ホッサとコヴァルチャクをベンチに置いたままにした。
10 試合終了後の記者会見で、リーフスのGMファーガソンがいることに気づかなかったスラッシャーズのHCハートリーは、「リーフスは泣き虫だ」と言ってしまい、それを聞いたファーガソンも悪態一発。リーフス・サイドでは、パット・クインHCとドミがスラッシャーズの暴力を批判。その後、サットンは4試合サスペンドになった。ラインズマンを吹っ飛ばしたボールトンはお咎めなし。

 という内容だったらしいのだが、そもそも、なんでこんな一方的な試合になったかというと、スラッシャーズのゴーリーが次々ケガで、今やNHLの経験のないマイナー・リーガーしかいなくなってしまったのだ。正直、今のスラッシャーズはガタガタボロボロという感じで、翌日のレンジャーズ戦も敗れた(ホッサ兄弟対決だったのだけど、どっちもM・ホッサなのでまぎらわしい)。
 ただ、試合はスラッシャーズがリーフスにぼこぼこにされたのだけど、乱闘はむしろ、リーフスの方が被害者っぽい。で、一番の被害者はタッカーなのだが、自分がやられたのと同じことを過去に何回もやってるタッカーでは、誰も同情してない。おまけに乱闘係のドミが暴力批判なので、なんとも奇妙なリーフスである。
 そのリーフスは翌日、ハブス相手にリンドロスとアリソン大活躍のようで、ケガ持ちがみんな元気ならやっぱりリーフスは強そうだ。クインHCはリンドロスとアリソンまで乱闘したのがお気に召さないようであるが。

 セイバーズは同じ南部のフロリダで、15日にパンサーズと対戦。ブリエアが2ゴールし、ミラーが39セーヴするも、3対2で敗れた。最後の最後にヘヒトがペナを取られ、ミラーが普通なら防げるシュートを防げなかったらしい。こういう負けはあとに響くというか、この3戦、OT勝ち、SO勝ち、そして負けと、だんだん下り坂になってきている。このメンバーでよくやってるとは思うが、そういつまでも続かないだろう。
 スラッシャーズはセイバーズにノロネンを譲ってくれと何度も頼んでいるのだが、セイバーズは今のところ、ゴーリーをトレードに出す気はないと表明している。
 でもって、コヨーテズのハルが引退というニュースが伝わってきた。父親の番号を受け継いだばかりだというのに……。コヨーテズもゴーリー、ケガで困ってるチームなんだが……。
 アジアリーグのクレインズは昨日と今日、韓国でカンウォンランドと対戦。昨日は勝ったが、プラントがアンスポーツマンライクで10分のペナを取られている。二瓶次郎ゴーリーは昨日の試合から復帰。2試合欠場の原因は腹痛って、ほんと?

追記
 本日のクレインズの試合、3対2で勝ちました。昨日は残り8分半くらいで10分のペナ取られた、事実上の退場処分のデレク・プラント、今日は2ゴール、1アシストです! おめでとう! しかし、ペナも2回取られてる。コクド戦もそうだったが、元NHL選手ってことで、チェックきびしいのだろう。しかし、セイバーズ・ファンには、小柄でボディ・コンタクトを嫌う選手として記憶されてるらしいのに、クレンズじゃがんばってるじゃないか、プラント!(まだデレクと呼ぶのは気がひける私……)


シュートアウト初勝利 05/10/14

 タンパで行なわれたセイバーズ対ライトニングの試合、セイバーズがリードされながら、なんとか3ピリで追いつき、OTはタンパがペナ取られまくりで5オン3にまでなったのに得点できず、そして初のシュートアウトに……向こうはサンルイ、リチャーズ、ルカヴァリエのタンパ三羽烏、こっちはブリエア、コノリー、ヴァネク。スケーターはあっちが上だが、シュートアウトの経験豊富なミラーが有利、と思ってたら、ブリエアとヴァネクが成功、サンルイとリチャーズが失敗して、セイバーズがSO勝ちした。これでミラーは4勝1敗。ヴァネク、決勝点、おめでとう、だけど、写真が見つからないので、NHLPAのヴァネクの記事に出てた写真を使わせてもらいます。TSNにインタビューが流れたそうで、これで彼も全国区?
 セイバーズの得点は、ブリエア、ゴースタッド、アフィノゲノフ。アフィノゲノフは4ゴール目。ブリエアは3ゴール目。セイバーズ・ファンの間で人気赤丸急上昇のゴースタッドは2ゴール目。ゴースタッドも昨季はAHLだった新人で、これから注目されるだろう。あだなはグースとかゴースト・ダッドとか呼ばれてます。ヴァネクは今日は2アシスト。
 と、結果はいいのだが、やっぱりディフェンスがだめなようだ。ライトニングはペナ取られまくりで、セイバーズの2に対して10くらい取られてる(トートレラがレフに文句いいそう)。なのに、パワープレーが生かせない。特にOTで5オン3になったときは行けると思ったのに……あ、今季からOTは5人対5人なのだそうです。
 次はルオンゴのいるフロリダなのだが、ルオンゴがボストンにKOされたらしい。何があったのだろう。

 昨夜、韓国で行なわれたクレインズ対ハルラの2戦目。クレインズがOTでなんとか勝ったようである。アジアリーグはOT勝ちはポイントが1少なくなるので、普通の勝ちより不利。やっぱりハルビン戦で2試合で31点も取るからリズムが狂ったのか……あと、次郎さんが2試合欠場。これも気になる。次郎さんの横断幕に寄付したのだ。ミラーと同じ30番だし。でもって、ライバル、コクドのG菊地が39だったりするのだった。


数学者の映画 05/10/13

 「恋におちたシェイクスピア」のジョン・マッデン監督とグウィネス・パルトロウ主演の「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」という映画を見た。ちょっと前に「プルーフ・オブ・ライフ」というつまんない映画があったけど、あれとはまったく無関係。原題は「プルーフ(証明)」で、舞台劇の映画化。
 精神を病んだ天才数学者の父(アンソニー・ホプキンス)を看取った娘(パルトロウ)が、誰も解けなかった数学の謎を解いたと主張するが、周囲は大学も中退の娘にそんなことができるわけがない、娘も精神を病んでいるのではないかと思う。さて、真相は、という映画なのだけど、数学者の映画って、どうもピンと来ない。
 天才数学者が精神を病んでしまう映画としては、「ビューティフル・マインド」は面白かった。でも、あれは、数学そのものはあまり関係なくて、夫婦愛の物語。だからよかった。名門大学で清掃員として働く学歴のない貧しい若者が実は数学の天才だったというのは「グッド・ウィル・ハンティング」。これも人間ドラマがよかったけれど、数学の天才というのがどうもイマイチ。数学の天才というものがどうも実感としてわからないので、それが前面に出てくると引いてしまう。(それに、学校時代、数学にはいい思い出がないしなあ。)
 この2作はどちらもアカデミー賞がからんで、好意的に受け入れられたが、「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」はどうだろうか。日本ではこれから東京国際映画祭で上映されたあと、来年1月14日から公開予定。


祝・横浜Aクラス! 05/10/12

 横浜ベイスターズ、今夜勝って、最終戦を前に今季Aクラス、3位を確保! 最下位4連覇を免れただけでもうれしいのに、Aクラスとは……。(広島、すまん。)
 しかも、なにげにセリーグ東日本1位でないの。プレーオフはないのかねえ。
 一方、アジアリーグでは、クレインズが韓国でアニャンハルラと対戦して2対1で敗れた。今季初黒星。アニャンハルラはチェコ人選手が何人かいて、ネドベドという選手が2人いるのだが、その2人がアシストしてる。つうか、決勝点はコクドを解雇されてハルラに入った瀬高選手じゃないの。
 アジアリーグ公式サイトには、先だってのハルビン戦でハットトリックを決めたデレク・プラントの談話が載っている。写真も多分、プラント。


セイバーズの覚え書 05/10/12

 開幕からちょうど1週間がたったNHL。優勝候補のフィリーとフレームズが苦戦と、意外な展開になっているが、まだどこも3、4試合しかやってないのだからわからん。ベルフォアがシュートアウトに祟られていたようなリーフスは、バックアップのテルクヴィストでやっと1勝した。これでノロネンいらないね(って、ディビジョン・ライバルにゴーリーやるわけないけど)。
 そのノロネンは、セイバーズのロッカールームにもはや自分の場所もないようで、完全にトレード待ちのようだ。今季、セイバーズは今のところ、ミラー先発、ビロン、バックアップで通している。
 開幕直前に、セイバーズはフォワードのバートヴィッチと交換で、シカゴからレイトンというゴーリーを獲得した。バートヴィッチはAHLに降格されるならヨーロッパへ行くと言っていたため、フォワードの多いセイバーズはトレードに出したわけ。これでゴーリーは4人になったが、レイトンはAHLでプレーしている。セイバーズのゴーリーは一軍の3人しかいなかったので、1人をトレードしたあとに1人がケガをしたら、バックアップがいなくなってしまうところだったのだ。レイトンの前にシカゴからセイバーズに来たゴーリーといえば、もちろん、あのゴーリーです。
 セイバーズは土曜のオタワ戦ではずいぶん疲れていたようだが、その理由は、1つは2連戦の2日目だったこと、もう1つは、フォワードのラインを3本にしていたためらしい。月曜のペンズ戦ではまた4本に戻している。
 セイバーズはリンディ・ラフHCの契約を1年延長することを発表した。ラフは来年オフに契約が切れることになっていたが、これで06/07シーズンもコーチをつとめることになった。これはこのオフに決まっていたのだが、チームがある程度勝つまで発表を控えたらしい。セイバーズのHCとGMは97年からずっと今の職にあるので、長すぎる、そろそろ交代させろ、という声が多かった。しかし、彼らは今季のNHLの変化を予想して、実は2年以上前から準備をしていたのだそうだ。その結果、今のところ、セイバーズは好成績を残している。ただ、この好調が果たしていつまで続くのか。オブストラクションのペナがしだいに取られなくなったりすると、小柄で細い選手の多いセイバーズは不利になりかねない。大物選手を取らず、若い選手でチーム作りをしてきたセイバーズは、ある意味で、ギャンブルをしているのである。


客が来ない…… 05/10/11

 勝ってるのに客が来ない。クロズビーが出るのに客が来ない。レギュラー・シーズンのマリオのバッファロー登場は96/97シーズン以来だというのに客が来ない。セイバーズのホーム開幕3連勝は84年以来だというのに客が来ない……。
 開幕戦が16000人未満、2戦目が13000人余り、そしてこの日が12000人余り……今のところ、一番入ったのはオープン戦の初戦、ワシントン戦の18000人ほど。オープン戦でハシェックが来たときも16000人未満。
 おまけにアメリカで全国放送のはずが、見られない人もたくさんいたようで、特にピッツバーグでは怒りの声が……。バッファローでは下の方の高い席がガラガラだったそうで、クロズビー効果まるでなし。
 それはともかく、セイバーズ対ペンギンズなら打ち合いになるだろうと思っていたら、3対2でセイバーズのOT勝ちであった。残り20秒くらいでヘヒト(写真)が決めたようで、シュートアウトになったらペンズ有利と見られてたから、やれやれである。ペンズのゴーリー、二軍から上がったばかりのフルーリーがすごくよかったらしく、3人のスターの1人に選ばれている。セイバーズはとにかくシュートはたくさん打っているのだが、どうも効率が悪い。クロズビーとオベチキンが着々とポイントを稼いでいるのに、ヴァネクがまだゴールなし、というのも気になる(シュートはかなり打っているが、決め手がないらしい)。
 ちなみに、ヴァネクは子供時代からの熱烈なマリオ・ファン。オーストリアの実家にはポスターとトレーディング・カードがあるそうである。
 この試合ではどちらもペナをあまり取られてないのだが、セイバーズはペナ取られ数がリーグ一少ないとか。
 フルーリーは5オン3でも防いでしまうというので、これは脅威だ。これまで当たったゴーリーの中で一番いい、という声がセイバーズの掲示板に出ていた。しかし、ミラー対フルーリーがもはやアマークス対ウィルクスバリ・ペンギンズでないというのもある種の感慨がある。
 この試合では、ケガで休んでいたカリーニンが復帰。だいぶディフェンスがよくなったようである。リドマンはディフェンスはよくないのに、着々とポイントを稼いでいるそうな。
 木曜からはタンパ、フロリダと、ロードで南部強豪と対決。ケガで休養中のメアが復帰して、これでやっとフル・メンバーになれる。

追記
 NHL公式サイトに各試合のハイライト・ビデオがあるが、ウィンドウズ・メディアをアップデートしないといけないらしく、まだ見てない。でも、掲示板に、裏口から入るリンクを貼ってくれた人がいて、何試合か見られた。また、セイバーズのファンが作ったハイライトがアップされていて、それで最初の2試合のゴールすべてが見られた上、アイルズのベンチに戻るシャターンも見られたのだった。動くヴァネクも初めて見た。アメリカではセイバーズの全国放送は2回しかないそうで(カナダはもっとある)、日本で放送があったとしても、セイバーズが見られる可能性はほとんどないと思うと、ハイライトだけでもいいか、と思ってしまう。


日常の中の寓話 05/10/10

 これから公開のほのぼの映画2本をご紹介。

「ポビーとディンガン」
 男がストリップする「フル・モンティ」という映画の監督の最新作です。オーストラリアのオパールの産地である砂漠の町を舞台に、想像上の友達、ポビーとディンガンと会話する少女とその兄の物語。少女にとってはポビーとディンガンは存在していて、ある日、2人が行方不明になってしまう。一方、父親はオパールを盗んだという疑いをかけられて、一家は村八分に。そんなこんなで病気になってしまった妹のため、架空の友達の存在を信じていなかった兄が2人を探しに行きます。すると、2人にまつわる物が次々と発見され、そして……。
 小さなコミュニティの中のいさかいや誤解、そして人情があたたかく描かれています。埋まっているかどうかわからないオパールを、そこにあると信じて掘り続けることと、目に見えない架空の友達を信じることがリンクされていて、ちょっといい話。「星の王子様」と比べられているけど、それほどの深みはないですが。

「ノエル」
 クリスマスに見るのにぴったりの映画。クリスマス・イヴから翌日にかけて、ニューヨークに生きる何人かの人々のドラマを描きます。監督は「ブロードウェイと銃弾」で劇作家の才能のあるギャングを演じたチャズ・パルミンテリ。監督の才能もあるんですね。
 母親の看護に追われ、自分の人生を生きられないバツイチの女性(スーザン・サランドン)、嫉妬深い恋人に悩まされる若い女性(ペネロペ・クルス)、彼女の恋人で警官の青年(ポール・ウォーカー)の3人が、イヴの夜に出会った見知らぬ人との対話の中で自分の生き方を見つけていく物語。バツイチ女性は若い女性の悩みを偶然、聞かされ、その後、会話もできない母親の気持ちを見知らぬ人から知らされる。警官は彼を妻の生まれ変わりと信じる老人(アラン・アーキン)から恋人への嫉妬の愚かしさを知らされる。病院が彼らの接点になっていて、そこですべてが解き明かされていく。「ラブ・アクチュアリー」ほど登場人物が多くないので、わかりやすく、シンプルで、感動も大きい(おしゃれ度は落ちるが)。見知らぬ人との対話などほとんどあり得ない都会の、夢のようなファンタジーだ。


18対1 05/10/9

 メジャーリーグ・ベースボールのスコアではありません。昨夜、釧路で行なわれたクレインズとハルビンの2試合目。うーん、実力差ありすぎ。デレク・プラント、ハット・トリックだってよ、おめでとう!
 クレインズはレギュラー・シーズンは強いが、プレーオフに弱いと言われてるそうだ。

 そうそう、昨夜は横浜ベイスターズの佐々木の引退試合(つうか、セレモニー)だったのだな。浜スタに行かなかったけど、スポーツニュースで見た。38年ぶりの優勝、大魔神社……ありがとう、佐々木。


アンビリーバボー! 05/10/8

 開幕2連勝! しかも、どちらも快勝。今季のセイバーズは毎試合5、6点取るくらいで行かないと勝てないと思っていたが、開幕戦の6点に続いてこの試合では4点。マキシム・アフィノゲノフ(写真)がまたゴールして、2試合で3G。ヴァネクもまた1A。ほかにデュモン、グリア、コタリクがゴールしている。ミラーはこの日は1点しか取られなかった。
 相手のボストンは主力をホールドアウトやケガで2人ほど欠いていたようで、フル・メンバーではなかったのだが、シュートはセイバーズの方が多く、ペナはセイバーズの方が少ないという理想的な展開。レイクロフトは41本も打たれていた。
 とにかく、今だけよ、と思って、スタンディングスを見つめるのであった……ホームでの開幕2連勝なんて、地元のファンにとっては最高の出だしだろう。もっとも、AP通信のリキャップにはヤなことも書いてあるのだが(ボストンの方にも書いてあるけど)。しかし、セイバーズ2連勝でメディアもあわてたのか、ミラーが435本止めたとか書いてあったりします(どことは言わんが……笑)。
 他チームはというと、アトランタがキャップスに快勝。ボンドラとかホッサとか本領発揮の模様。コヴァルチャクも契約間近のようだし、第一、セイバーズが再契約オファーを出さなかったボールトンがゴールしてるよ。AHLではセイバーズ二軍のアマークスが快勝。一軍復帰をねらうデレク・ロイが5ポイントも稼いでいるとか。アマークスは今季はパンサーズと共有になってしまったのだが、うまくやってるのかね?
 アジアリーグ、デレク・プラントのクレインズは昨夜と今夜、釧路で中国のチーム、ハルビンと2連戦。昨夜は13対1でクレインズ快勝と言うべきか、やりたい放題と言うべきか……クレインズの選手は軒並みポイント・アップ。プラントも1G3Aくらい稼いでいたような気がする(あんまりすごいスコアなので、よくわかんないくらいです)。アジアリーグはチームの実力差がありすぎるのだ。


NHL開幕 05/10/6

 今季はアジアリーグ中心にして、NHLはまったりと結果を見る程度ですまそう、どうせテレビもないし、セイバーズはおおかたの予想では東のワースト3だし……と思っていたのだが、やっぱり最初くらい聞いてやろうかと、ネットラジオを聞いてしまった。
 すでに2ピリに入っていたのだが、点を取ったら取られる、取られたらまた取る、というけっこう面白い試合であった(勝ったから言えることだけどね)。ほかのスコアも日本のプロ野球並みのスコアで、なかなかよろしい。レンジャーズなんて、優勝候補のフィリーに負けてたのに、逆転勝ちしちゃったじゃない! 3ピリにヤーガー怒涛の2点、ハブスから移籍したばかりのマルセル・ホッサがとどめの1点。レンジャーズって、最下位予想じゃありませんでした?
 一方、トロントでは、サンディンが目のあたりにパックが当たって病院に運ばれたらしい。リーフスはペナ取られないようにしてがんばってたのに、ベルフォアが最後に力尽きたみたいだ。ケガ持ちのご老体が多いというのに、サンディンが、なんて、ますます同情してしまう……。
 セイバーズはアイルズを圧倒していて、ゴーリーがディピエトロじゃなかったら一方的な試合になっていただろう、などと書かれていた。確かに聞いていても、セイバーズが攻めてばかりという感じ。それで油断したのか、ミラーはジトニクのセンターアイスからのすラップショットを簡単にゴールさせてしまった。4点取られたミラーはよかったんですかねえ? とりあえず、ブリエア2G1A、アフィノゲノフ2G、デュモンとキャンベルも1G。新人ヴァネクは1A。アイルズのシャターンは3ピリにペナを2回も取られてセイバーズの勝ちに貢献してくれました。
 よそではオベチキンが2Gとか、クロズビーが1Aとか。キャップスも最下位予想だったのに、オベチキンの活躍で勝ちましたね。ビロンの弟がアシストしてます。


「ティム・バートンのコープスブライド」 05/10/5

 「チャーリーとチョコレート工場」に続き、ティム・バートンとジョニー・デップが組んだ「コープスブライド」。アニメなので、デップは声の出演。このボイス・キャストが超豪華。「チャーリーとチョコレート工場」に続いて出演のヘレナ・ボナム・カーターとクリストファー・リーに加え、エミリー・ワトソン、アルバート・フィニー、リチャード・E・グラントなど、映画ファンにはおなじみの有名どころが何人も出ている。
 物語は、没落貴族の娘と成金の息子が政略結婚させられることになるが、顔を合わせた2人は意気投合。親と違って相手がいい人なので、愛が芽生えた、と思ったとたん、成金息子は死体の花嫁(コープスブライド)とわけがわからんままに結婚させられてしまい、地下の死者の世界へ連れていかれる。一方、婚約者を失った貴族の娘の前に、突然貴族の求婚者が現れ、親はこれ幸いと結婚させようとする。愛し合う2人の運命や、いかに……というファンタジーであります。
 面白いのは、生者の世界がセピア色、死者の世界がカラフルに描かれていること。また、ハリウッドのアニメはスターをボイス・キャストに使うときはキャラの顔をスターの顔に似せるのだけど、この映画でも、主人公の成金息子はデップによく似ている。特に表情が「シザーハンズ」をほうふつとさせます。コープスブライドはヘレナ・ボナム・カーターの雰囲気がばっちり。クリストファー・リーの牧師もそっくり。エミリー・ワトソンはあまり似てない気がする。
 このほか、死者の世界に出てくる骸骨やら何やらがなかなか魅力的。特に、成金息子が昔飼っていた犬が骸骨で出てくるのだが、これがかわいいのだ。また、ピアノを弾くシーンがとっても自然な感じ。本物のピアノに比べて黒鍵が短いのだけど、それがかえって絵として美しく感じられる。
 アニメとはいっても、ストップモーション・アニメなので、作るの大変だろうなあ、と思いつつ、「チャーリーとチョコレート工場」とはまた違った楽しい時間をすごせたのだった。
 成金息子の名前はビクター、貴族の娘の名はビクトリアというのだけど、ジュリー・アンドリュース主演の「ビクター/ビクトリア」という映画がありましたね。関係ないけど、「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」の予告編を見たら、ダニエル・ラドクリフってヨン様に似てる、と思ってしまった。


デレク・プラントのネタ 05/10/4

 セイバーズについてはあちらにいろいろなサイトがあって、とても助かるのだけれど、このブログにもリンクを貼ってあるSabres Alumniに、現在のHSBCアリーナに移る前のアリーナ、チーム創設から26年間使い続けたオードでの最後の試合の音声が保存されている。試合前のセレモニーに始まり、ゴール・シーンや乱闘シーン、キャプテンだったラフォンテーヌのインタビュー、試合後のセレモニーなどの様子が実況録音で聞ける(リンクはこちら)。
 で、この試合でファースト・スターに選ばれたのがデレク・プラントだった。プラントは1点リードされたあとの同点ゴールと、そしてもう1点をたたき出し、セイバーズは4対1で勝利。ほかの2点はラフォンテーヌとペカ。そして、こういう試合につきあってくれた相手チームが今はなきハートフォード・ホエイラーズ。移転してカロライナ・ハリケーンズになっております。
 たまたま検索をしていたら、ホッケー選手のサイン入りトレーディング・カードがたくさん出ているサイトがあった。プラントはミネソタ大学時代からスター選手だったようで、大学時代のカードもある。大学時代とセイバーズに入ったばかりの頃のサインは、自分の名前をフルに書いていたが、その後、省略したサインに変わっている。東伏見で私がもらったサインも、この省略形でした。


オープン戦最終戦ほか 05/10/1

 セイバーズのプレシーズン最後の試合、ミネソタ戦が9月30日、二軍のアマークスの本拠地であるロチェスターで行なわれ、セイバーズが5対3で勝った。ゴーリーはこれが4回目のおつとめのミラー。ミラーは4戦全勝。ただ、この試合では3点も取られたのでイマイチ? ミネソタはガボリクが開幕無理らしいのだけど、セイバーズもトップDのカリーニンがケガとか。

 NHLを引退したパトリックが、ドイツ・リーグでプレーすることになった。ずっとトレーニングを続けていて、本当は現役を続けたかったらしく、しかも、家族の友人であるコーチに誘われて、ということのようだ。

 アジアリーグ公式サイトに9月24日の開幕戦の映像が配信されている。なんか、客席もばっちり映ってますね。わたしゃ、アウェー側でよかった。左下の方に映像配信のボタンがあるのですが、すぐに見つからなくておろおろしてしまった。ニュースには各試合についての簡単な記事や監督・選手の談話が書かれてました。