2005年12月31日

2005年12月

1ポイント(1ポイント)05/12/31
マンダレイの女主人 05/12/30
風邪ひいた 05/12/29
アイルズ戦でソールドアウト 05/12/28
バンドワゴン 05/12/27
クリスマスの贈り物 05/12/25
超えられない壁 05/12/24
五輪の話と映画の話 05/12/23
クリスマス・ジャージ 05/12/22
ミラー・タイム・アゲイン 05/12/21
やっぱりホームが一番 05/12/20
ビロン先発13連勝だと 05/12/19
ダラスに勝利 05/12/15
お知らせなどなど 05/12/15
なんだかいろいろ 05/12/14
先発10連勝 05/12/13
王妃デジレのことなど 05/12/12
たまらんな 05/12/10
テレビとラジオ 05/12/9
ソールドアウト 05/12/7
心臓に悪いよ 05/12/6
北海道の思い出 05/12/5
まさかの勝利 05/12/3
500円の試合 05/12/2
終わりよければ 05/12/1


1ポイント 05/12/31

 今日は勝てると思ったのだが……。今日といっても、現地時間12月29日トロントでのリーフス戦のことだが、2対0から2回追いついて3対3になるも、シュートアウトで負けてしまった。ビロンはシュートアウトが苦手で、自分でもそう言っているが(負けてもぬけぬけとしゃべるのがビロン)、ラジオの実況を聞いた感じではセイバーズがずっと押しているように感じたのだけど。でも、リーフス・サイドでは自分たちの方が押していたと思っていたようだから、実際は五分五分だったのかもしれない。
 確かに、どちらも主力を何人も欠いていて、シュート数もほぼ同じ、どちらもPPゴールとSHゴールがあり、ペナも同じくらい。がっぷり四つに組んで、という試合だったのだと思う。特に3ピリ終盤とOTはRJの実況がすさまじく、ラジオを聞いてこんなに興奮し、手に汗握ったのは久しぶりだった。勝っていたら、絶対に録音して保存しただろう。それだけに、シュートアウトがあまりにもあっけなかったのが残念。シュートアウトがなくて引き分けでも録音しただろうに。こういう、本当に引き分けがふさわしい試合の場合、やっぱりシュートアウトが嫌いになってしまう(セイバーズがシュートアウトのおかげで勝ちを拾ったときもあるのだが)。
 ベルフォアはけっこうミスもあったようだが、それにつけこめなかったのが痛い。それに、フェイスオフが4割くらいしか取れなかったのも、いつものセイバーズらしくないところだ。ビロンもディフェンス陣もよかったようだし、PKでのヘヒトの活躍、コノリー、タリンダー、ポミンヴィルがゴールし、コノリーは1G2Aの活躍と、セイバーズのよさも随所に出ていたのだが、これからはこういうしぶとい相手とばかりになるので、真価がわかるのはこれからという気がする(まだどこか信じていないので、カラスがはずせないのだ)。
 それにしても、RJのOTの実況は、激しい攻防をそのまま映し出すようなすさまじいスピードで、とめどなく激しく、しかもリズミカルに流れる声には圧倒された。ネットラジオだけのファンにとって、彼の実況こそプライスレス。


マンダレイの女主人 05/12/30

 風邪は少しはよくなってきたみたいである。昨日までは1日1箱ティッシュペーパーを使っていた。クレインズを応援しているのだから、クリネックスの5箱セットを薬局で298円くらいで買っておけばいいのだが、どうもあの5箱はかさばる。なので、セブンイレブンの猫のティッシュを買っていたのだけど、このところ、毎日、猫のティッシュを買うはめになっていた。ちなみに、ポケットティッシュは何年も前からクリネックスを愛用しています。
 そうそう、釧路にクレインズの試合を見に行ったら、入場者にはもれなくラップを配っていました。

 先日は風邪をおしてラース・フォン・トリアー監督の新作「マンダレイ」を見てきた。この監督の映画は頭がシャキッとしてるときに見ると気が滅入るか頭に来るかである。だから、風邪でボケッとしてるときの方がいいに違いないと思った。
 「マンダレイ」は前作「ドッグヴィル」の続編で、ニコール・キッドマンが演じたグレースを今度はブライス・ダラス・ハワード(ロン・ハワードの娘)が演じる。例によって例の調子の映画であるが、今度は寓意がはっきりしてるので、わりとあっさり見られた。
 それより、タイトルの「マンダレイ」って、ヒッチコックの映画「レベッカ」のお屋敷の名前だよね。ヒロイン(ジョーン・フォンテーン)が妻に先立たれた男(ローレンス・オリヴィエ)と結婚してマンダレイにやってくると、そこは亡き先妻レベッカの影が支配している、という話。レベッカの忠実な召使いだった家政婦がヒロインをねちねちといじめる。映画「マンダレイ」では、農園の女主人(ローレン・バコール)が死んで、残された黒人奴隷たちをグレースが自立させようとするのだけれど、という話。バコールがレベッカ、グレースがフォンテーン演じるヒロインというわけです。

 忘れていたが、12月29日はブログ開設1周年であった。


風邪ひいた 05/12/29

 釧路から帰ってからずっと風邪っぽかったのだが(釧路より東京が寒かった)、クリスマスの週末についに寝込み、その後もあまりよくならない。来週は苫小牧へ行くつもりなのに、大丈夫だろうか。映画評の原稿も2本あるのに……。
 27日に続いて、28日の釧路でのクレインズ対バックスでも、プラントは欠場したようである。まあ、試合はクレインズの圧勝で、プラントがいなくてもノー・プロブレムなのだが。結局、札幌の2日目に出ただけってことは、釧路のコクド戦に行ったのはまさに正解だったのね。苫小牧は出るのかねえ。とりあえず、釧路で撮ったクリスマス・ジャージの写真をもう1枚上げておこう。
 最近、NHL関係の掲示板や記事でプラントの名前を何度か目にした。大物スターが1人もいないのに勝ち続けているセイバーズについて、プラントがいた頃のセイバーズに似ているといった書き込みがあったり、ハシェック抜きで1回戦を勝ち抜いた97年プレーオフのプラントのこととか、あるいは、デビルズのHCに立候補しているテッド・ノーランについての記事で、ノーランの時代のセイバーズはプラントがトップ・スコアラーだったのにそれでも勝てたとか。確かに今のセイバーズには当時のプラントと同じくらいのフォワードが何人もいて、彼らが日替わりで活躍している。
 ところで、プラントの26番を受け継いだヴァネクはこのところ、ゴール数がどんどん増えている。プラントのルーキー・イヤーの成績は56ポイントだったが、ヴァネクにはこれを越えてほしいものだ。


アイルズ戦でソールドアウト 05/12/28

 いやあ、驚いた。12月26日はボクシング・デーで休日とはいえ、バッファローのアイルズ戦でソールドアウトなのだと。しかし、しょっぱな、コタリクのゴールで1点先行したものの、ミラーが止められるはずのシュートを3つも許して3対1。相手ゴーリーはディピエトロではなくスノウだから、すぐに返せると思ったら大間違い。ソールドアウトのはずが場内しーんと静まりかえっている。で、2ピリにやっとアフィノゲノフのゴールで1点返し、そして3ピリでキャンベル、ヴァネク、ドゥルーリーと怒涛のゴール(ドゥルーリーはヴァネクのゴールの11秒後)。最後にヘヒトがエンプティネットにゴールして、6対3で勝利。これでアイルズには今季4戦全勝。アイルズには過去2シーズン、ほとんど勝てず、03/04シーズンには4戦全敗で、プレーオフを逃した最大の原因がアイルズに1つも勝てなかったことだったのだが。この日の試合は、シャターンにはゴールされてしまったが、ジトニクのペナで勝ち越し点ゲット。この2人にアイルズに行かれてしまったショックはとうに過去のものになり、いまや、シャターンと同じくらいの成績の選手はセイバーズには5、6人いるし、ジトニクより遥かに安い年俸のテッポとルドマンがジトニクに劣らぬ働きをしている。
 この試合はセイバーズの方がシュート数がずっと多いし、フェイスオフも一時は7割くらい勝ってたし、ペナはアイルズの方が取られているし、実況聞いててもセイバーズが終始圧倒している感じだったのに、なかなか追いつけない。これで負けたらいやだなあ、と思っていたが、終わってみれば今季のセイバーズとアイルズを象徴するような試合であった。
 1ピリではポカ連発のミラーだったが、先週のディフェンシヴMVPに選ばれている。

 さて、夜は釧路でクレインズ対バックスがあり、クレインズが快勝していたが、プラントはまたもお休み。プレーオフをにらんで休ませているだけならいいのだけど。また、アジアリーグ公式サイトに札幌の試合のダイジェスト・ビデオがアップされている。ここのビデオはNHL公式のビデオより画質がいい感じ。


バンドワゴン 05/12/27

 「勝ち馬に乗る」というのを英語では「バンドワゴンに乗る」というのだが、セイバーズも連勝に次ぐ連勝で、バンドワゴンに乗るファンが増えてきたようだ。私のようにどん底のときにセイバーズを知り、それからチームのことをいろいろ調べて、ほとんど同情からファンになったような人間から見ると、なんだかなあ、という感じがしないでもないが、チケットもずいぶん売れているようなので、チーム的にはいいことである。でも、これで、ふらっとバッファローに行って当日券を買って見るというのはむずかしくなったかなあ。実は、海外1人旅って、いまだ経験ないので、行くには相当勇気が必要。北海道にクレインズの試合を見に行くのさえ、かなりの決心なんだから(年とともに旅行はしづらくなります)。
 クレインズに関しては、私は完全に「バンドワゴンに乗る」ファンなので、弱小だった頃から応援してきたファンのことを思うと、ちょっと引いてしまう。というか、元セイバーズのデレク・プラントが来たから応援するようになったので、正確には「バンドワゴンに乗る」のとは違うんだけど。
 で、24日のバックス戦は欠場したプラント、25日のコクド戦には出場し、3アシストした。てことは元気なのかい?

 気の早いファンがNHLの共通掲示板に「セイバーズはカップが取れるか」というスレッドを立てて物笑いの種になっている。そこにあった面白いレスをご紹介。
「ジム・キャリーはまだ神様の代わりをしているのか?」(セイバーズが優勝する映画「ブルース・オールマイティ」のこと。ゴーリーのジム・キャリーだと思った人が見当違いなレスをつけている。)
「ファイナルはセイバーズ対コヨーテズ。ハルが引退撤回してコヨーテズが優勝」(テッポとブリエアが古巣と対決することになるので、これはなかなかおいしいカード。でも、この組み合わせになる確率はどのくらいだろう。)

 セイバーズの元HC、テッド・ノーランがデビルズのHCになりたがっているらしい。セイバーズ時代には最優秀コーチ賞を受賞するも、マックラーGMやハシェックとぐちゃぐちゃの確執があって、以後、NHLから締め出された格好のノーランだが、どうする、デビルズGM? それにしても、現在のセイバーズにこういうぐちゃぐちゃがないことはひたすら喜ばしい。


クリスマスの贈り物 05/12/25

 日本では24日と25日にアジアリーグの日本の4チームが札幌で試合をしているが、NHLはこの2日間は試合なし。クリスマス休暇前の現地時間12月23日、フロリダ州タンパでセイバーズはライトニングと対戦し、4対1で勝った。1点差でない勝利はほんとに久しぶりのような気がする。やっと厚い氷の上で勝てたっていう感じ。
 トリノ五輪のアメリカ代表に選ばれなかったミラーは、選ばれたグレアムに負けるわけにはいかない。しょっぱな、ソフトなゴールを許したものの、その後はしっかり押さえた。セイバーズはヴァネク、ドゥルーリー、タリンダーがゴールし、最後にこの日が誕生日のコタリク(写真中央)がエンプティ・ネットにゴール。コタリクもチームのゴール王でポイント王なのにチェコ代表に選ばれていない。また、新人パイエがアシストでNHL初ポイントを上げた。
 オタワが勝ったので首位には並べなかったが(五輪代表のディピエトロ、大丈夫かね)、クリスマス前にこんなによい成績は16年ぶりだとかラジオで言っていた。セイバーズ・ファンにとってはこれ以上ない、すばらしいクリスマス・プレゼントだ。

 さて、午前にセイバーズが勝って、午後にクレインズが勝つというパターン、24日も健在。札幌は雪らしいけど、クレインズはバックスに4対2で勝利。ただ、プラントが出場していなかった。バックスもポディーンがお休みのようである(手首骨折で帰国という情報あり)。プラントの方は情報がないので心配。


超えられない壁 05/12/24

 オタワが負けたので、勝てばディヴィジョン首位タイ、カンファレンス首位タイ、そしてリーグ首位タイになる千載一遇のチャンスだったのだが、現地時間12月22日のフロリダ戦、セイバーズは4対1で負けて、そのチャンスを逃してしまった。
 そして、ビロンの先発連勝は13で終わり(14連勝すれば、ペンギンズ時代のバラッソに並んだ)。チームのロード連勝も9で終わり(リーグ記録が10で、セイバーズの記録も10)。超えられない壁というものはあるものなのだ。
 それにしても、1ピリではよかったというビロンが突然、2ピリで炎上してしまったのだが、他の選手もよくなかったらしい。ルオンゴに「今季最高の試合」と言われてしまってるのだから、しかたないのか。これで今季フロリダに2連敗なのだけど。ルオンゴ、なんでセイバーズのときは最高なのよ! まあ、これでビロンがルオンゴよりよかったら、カナダはビロンを選ぶべきだったってことになるのだろうけどね。あと、セイバーズは3点以上リードされると追いつけない感じがする。そこが駒のそろった強豪との違いなのだろうか。


五輪の話と映画の話 05/12/23

 トリノ五輪のアイスホッケーのロースターが発表になった。セイバーズからはアメリカのドゥルーリー、ドイツのヘヒト、フィンランドのテッポとルドマンしか選ばれてない。アメリカはミラーを選ばないで後悔するぞ、と言われてるが、セイバーズの選手は五輪期間はゆっくり休んでください。いつもだったらロシアで選ばれる選手がいるんだけど、ロシアはNHL選手は選べないか何かなのかな。(その後、チーム・ロシアにアフィノゲノフらNHL選手の参加が発表された。)
 相変わらずケガ人多いセイバーズだが、ブリエアのケガが詳細不明で、本人も不安がっている。ロードにも帯同せずにバッファローで検査を受けているらしいんだけど。かわりかどうかは知らないが、二軍からダニエル・パイエが上がってきた。このほか、カリーニンがケガ人リスト入りしてるし、パイアットとデュモンは当分無理。

 食べ物の映画を2本見た。フィンランドで日本食の食堂をやっている女性の話「かもめ食堂」と、甘食命の若い女性が主人公の「転がれ!たま子」。どちらも監督が若い日本女性。「かもめ食堂」はわりと淡々、「転がれ!たま子」は映像的にけっこう強いものがある。「かもめ食堂」はフィンランド・オール・ロケということらしいけど、そんなにフィンランドって感じもしないのだが(行ったことないからわからないけど)。どっちも奇妙な味わいの映画。「かもめ食堂」はカツやショウガ焼きや唐揚げがおいしそう。「転がれ!たま子」は甘食とデニッシュがおいしそうである。


クリスマス・ジャージ 05/12/22

 釧路アイスアリーナのスタンドに最初に入ったときの印象は、暗いな。
 暗いので、どうしても手振れしやすく、ぼけやすい。ぼけてない写真はほとんど撮れなかった。その中で、比較的、クリスマス・ジャージの模様がわかりやすいのはこれ。鶴がスティックを持っているみたいなのだけど……。
 アリーナは新しくて、音響がよくて、見やすかった。よそでは透明のボードのそばで一眼レフを構えている人たちがいるけど、ここはそれができないようになっている。写真を撮っている人自体がほとんどいないようだ。私は試合中は撮らないことにしているので、撮るのはおもに練習中と最初のフェイスオフまで。
 釧路空港に着いてから出発までに時間があったので、売店を見てまわったら、「アイスホッケー・マガジン」を売っていた。さすが、釧路。


ミラー・タイム・アゲイン 05/12/21

 現地時間12月19日のフィラデルフィアでの試合。ゴーリーは親指骨折以来、久々の登場のライアン・ミラーだった。ミラーは1ピリと3ピリで多くのシュートを打たれながらもしっかりと守り、フィリーを1点だけに押さえた。セイバーズはゴースタッドのゴールで追いつき、OTを経てシュートアウトに突入。2巡目でミラーはフォシュベリのゴールを許すも、その直後にコノリーがゴール、そして4巡目でアフィノゲノフがゴールしてセイバーズが勝った。これでセイバーズは7連勝。また、ロードでは9連勝。ビールの宣伝からついたキャッチフレーズ、「イッツ・ミラー・タイム」が戻ってきた。
 この試合の最中に、チームUSAのトリノ五輪代表の発表があったのだが、選ばれたゴーリーはディピエトロとエッシとグレアム。ケガをしていたミラーは選ばれなかった。でもって、ディピエトロはリーフス相手に炎上して途中交代。フィリーのエッシはケガで欠場中なんだが、昨季のAHL優勝ゴーリー、ニイッティマキがミラーに劣らずよかったそうだ。セイバーズの選手で選ばれたのはドゥルーリーのみ。コタリクと並んで現在、チームのトップ・スコアラーになっているコノリーも選ばれなかった。
 それにしても、この試合、ゴーリーがビロンだったら負けてたかも、と思ってしまうような展開だったのだけど、復帰後、いきなりミラーがこんなにいいとは予想もしなかった。13連勝中のビロンとどっちを取るか、頭を悩ませる問題だけど、だめなゴーリーが3人いて、キングギドラとバカにされた時代に比べれば……。おまけに試合終了の時点で、セイバーズはリーグ首位のオタワに1ポイント差に迫った。もちろん、試合数が違うので、実際は1ポイント以上離されているのだが、オタワに3回ボコボコにされて、世間の笑いものにされてからまだ1カ月余りしかたってないってのも不思議。


やっぱりホームが一番 05/12/20

No place like home. やっぱりおうちが一番。(映画「オズの魔法使」より)

 17日と18日、初めてクレインズの試合をホームの釧路アイスアリーナで見てきた。
 これまでは東伏見(西東京市)と新横浜でしか見ていなくて、ここではクレインズはアウェーだから、ゴールしてもブーが鳴らない。勝ってもヒーロー・インタビューもない。でも、ホームではゴールすればブーが鳴り、サイレンが鳴る。まわりはみんなクレインズのファン。選手も自分の家にいるようで、東伏見や新横浜よりリラックスしてる感じ。バッファローでのセイバーズの試合をネットラジオで聞く感覚を、ようやくクレインズでも味わうことができた。
 クレインズはこの2試合から年末までクリスマス・ジャージを着用。クリスマス・ジャージというから、星や雪がキラキラしてるのだろうか、それともサンタクロースみたいなのだろうか、と、いろいろ空想をたくましくしていたのだが、真っ赤なジャージの正面にMerry Christmasの文字とクリスマスらしい絵をあしらったものだった(スタンドからだとよく見えない上、撮った写真はどれもボケボケで、あまりよくわからないのだけど)。
 さて、試合はコクドとの2連戦。これまでコクドには2勝1分で負けなしのクレインズ、他方、コクドは主力をケガで欠いているので、明らかに戦力低下していて、17日は6対3、18日は5対0でクレインズの圧勝。コクドが押していたのは2日目の1ピリだけだったのではないだろうか。以前見た試合では壁のようだった菊地もあまり調子よくなかったように見えた。
 それに対し、クレインズは伊藤キャプテン大活躍、次郎さんはまったくソリッドで、18日は完封。負ける気がしないクレインズだった。プラントは17日はコクド選手の脚の間を抜くパスを決めたり、18日には私の目の前でゴール。年末の高い飛行機代にもめげず、大雪にもめげずに釧路まで来たかいがあったというものです(ありがたや)。
 実は私はコクド戦はすべて見ているけれど、クレインズのジャージ着用で見た4試合は全部勝っている。最初の引き分けのときはまだジャージを買ってなくて、新横浜でバックスに負けたあとジャージを購入。それからコクド戦を4つ、ジャージ着用で見てきたのだ(釧路ではコートの下に着ていた)。コクド戦はもうクリスマスの札幌しかないけど、残念ながらこれは行けません。
 クレインズは昨季、レギュラーシーズンで優勝したのにプレーオフでコクドに負けてしまい、だから地元での2連戦は力が入っていたようだが、17日に続いて18日も楽勝ペースになった頃には、普段は表情の乏しいプラントがニッコニコでベンチに声をかけるし、コワモテのライアンもなんか顔がゆるんでるし、ああ、セイバーズをボコボコにした試合のオタワの選手はきっとこんな感じだったのね、と思うと、ほんの少し、喜びに影がさすのであった(ヒートリーの鼻歌野郎め!)。でも、ホームでファンと選手が一体になってるという感じがよくわかって、なんとも言えない感動がありました。
 17日から18日にかけては日本のあちこちで大雪になり、北海道も大変だったらしいが、釧路地方はまだましで、私は予定どおりに試合を見て飛行機で帰ることができた。ただ、18日の昼過ぎに最寄り駅の新富士からアリーナまで歩いたら、歩道が除雪されてなくて、靴もズボンも雪だらけになってしまった。
 この2試合は釧路地方のみ、NHK教育で放送したのだけど、釧路地方の友人宅は山間部なので地上波が入らず、録画を頼めなかったのがほんとに残念。しかし、噂に聞いたピリオドの合間のアトラクション、シュートでポンにはびっくり仰天! 小さい子供がシュートして男がストリップという趣向なのだ! テレビで流したんだろか。毎回、こんなに過激なのかと思ったら、2日目はまた違う(健全な?)趣向でした。

 それにしても、プラントって、見れば見るほど変なやつと思ってしまうのだけど、選手入場のときにいつも真っ先に走るようにしてリンクに出てくるのだ。普通はゴーリーが先だろ、と思ってたら、釧路のアリーナのベンチにはゴーリーから入ってくるのだが、プラントは途中でベンチの塀を乗り越えて、先にさっさと駆けていってしまうのである。実はセイバーズ時代にも変なやつの面目躍如の逸話があって、ルーキーの年にプレーオフより世界選手権に出たいと言って物議をかもしたのだそうだ。でも、仕事はしっかりやってるからよいか。フェイスオフを最初から足で取っちゃったりするのもすごい。


ビロン先発13連勝だと 05/12/19

 12月17日(土)と18日(日)は、午前中(現地時間では前日夜)にセイバーズ対ペンギンズのホーム・アンド・ホーム、午後には釧路でクレインズ対コクドの2連戦が行なわれることになっていた。普通なら午前はネットラジオでセイバーズを応援、午後はネットでクレインズをチェック、ということになるのだが、一度は釧路で試合を見たかった私は、前からこの2試合には出かけることに決めていた。
 そこで15日(木)は、午前中にダラス戦をネットラジオで聞いたあと、一路釧路へクレインズの応援に。で、泊ったのが釧路地方の山間に住む友人宅で、ここは携帯も圏外、ブロードバンドなどなく、山のせいでテレビの地上波も入らないという場所。んなわけで、東京に帰るまでネットができなかった。セイバーズとビロンの連勝は気になってはいたし、ネットで念を送れないのは心配だったが、東京より釧路の方がバッファローに近い、などという勝手な理屈をつけて、とりあえずはクレインズの応援に専念したのである(その話はまたのちほど……北海道は大雪で大変でした)。
 さて、日曜の夕方に試合が終わり、そのまま空港へ行って最終便で帰京し、ネットにつないでビックリ! 現地時間16日のピッツバーグでの試合は4対3でOT勝ち。そして17日のバッファローでの試合も4対3で連勝。どちらもビロンが先発して(片方ミラーの予想もあったのだが)、これで先発13連勝。10連勝でデトロイトのハシェックに並び、11連勝で2001年のブロデュアに並び、12連勝で8年前のブロデュアに並び、そしてとうとう、13連勝で10年前のオズグッドに並んだのだと……で、セイバーズは6連勝。
 驚いて、あっちこっちのネットの記事を読んだり、ビデオ・ハイライトを見たりしたあげく、Yahooのパワーランキングで3位になってるのを発見。順位もポイントではカンファレンス2位になったことを発見。どうなってんだ? このホーム・アンド・ホーム、1勝1敗で御の字、2敗だけはやめてくれ、とひそかに祈っていたのだが……。(前にも書いたけど、ペンギンズには弱かったの。今季4戦全勝で、やっと、3年間の元が取れました。)
 ただ、相変わらず1点差の薄氷を踏む勝ちばかりだし、3点も4点もリードしておいてじりじり追いつかれるというパターンが気になる。これって、去年の3月のビロンが先発して勝ってた頃のパターンじゃないの! 今のチーム状態ならミラーの方がもっと勝てる、とファンは言っているのだが……わからん、さっぱりわからん。ブリエアがまた下腹部に痛みを感じて、17日の試合は欠場、だそうで、相変わらず万全でないのだけど。
 ところで、以前はバッファローに団体のバス・ツアーで押しかけてくるのはリーフス・ファンだけだったのが、最近はハブス・ファンとペンギンズ・ファン(ピッツバーグではなくカナダだろう)もそうだというので、セイバーズ・ファンの怒りが彼らの方にも向いている。だいたい、バスで来る団体というのは、車の運転がないので、酒飲んでろくなことしないらしい。おかげでいつぞやのハブス戦と今回のペンギンズ戦はソールドアウトになったのだが。。(追記 17日のペンギンズ戦はピッツからも応援団がバスを連ねて来たらしいが、大部分の客はどうもクロズビー目当ての観光客だったようである。)


ダラスに勝利 05/12/15

 しばらく更新できないと書いたばかりなのだが、ダラスに勝ってしまったので、とりあえずご報告。
 現地時間12月14日、バッファローでのダラス戦。以前に書いたように、セイバーズのオーナーの招待でクリントン元大統領が来場しての試合。ダラスは最近、13勝1敗か何かで、セイバーズ以上にホットなチーム。ゴーリーのターコもブロデュア、ルオンゴを押しのけて、チーム・カナダのスターターになりそうだというので、この試合はかなりやばいと思っていた。
 アフィノゲノフ、ロイ、ヴァネクのゴールで3対0となったときは、今日はいけると思ったが、すぐに2点取られる。3ピリに入ってすぐにブリエアが復帰後初ゴールでほっとするも、また1点差に迫られ、なんとか4対3で逃げ切った。またまた薄氷を踏むような勝利。3失点はどれもディフェンスのミス、内2点はオウンゴールだってんだから……。3ピリはダラスに一方的に攻められっぱなしで、ビロンがビッグ・セーブを連発。当然、本日のナンバーワン・スターは先発11連勝のビロン。例年、2月にならないと調子が出ないはずが、今年はどうしたんだ?
 アリーナにはお客さん、たくさん入っていたようである。バッファローはテレビ放送がなく、センターアイスもブラックアウトされていたので、掲示板に集まるファンの多くは私と同じくラジオが頼りだったようだ。ディフェンスのカリーニンが指の骨折でしばらく欠場。ミラーはもう、いつでも戻れるのだが、ゴーリーの使い方がますますむずかしくなりそう。


お知らせなどなど 05/12/15

 これから数日、ブログの更新ができないかもしれません。以上、お知らせ。終わり……ではあまりにつまらんので、先日見た映画の話を。

 ジョニー・デップの新作「リバティーン」というのを見た。このところ、ファミリー向けのヒット作が続いているデップだが、この映画で彼が演じているのは、チャールズ二世の時代(十七世紀)の劇作家で詩人の第二代ロチェスター伯爵ジョン・ウィルモット。卑猥な詩や劇を書いた不道徳で型破りなこの人物をデップが怪演。最後は梅毒で体がボロボロになって死んでいく。美しいデップが見たい人にはおすすめできないが、メジャーなヒット作に出る前からのファンには見逃せない。特に、しだいに暗転していくラストシーンの表情はデップならではの摩訶不思議でみごとな演技。原作の舞台劇で主役を演じたジョン・マルコヴィッチがチャールズ二世を演じている。
 話も暗いのだが、画面もすごく暗い映画。こういうのを見たあと、クリスマスのイルミネーションがキラキラした街に出ると、そのアンバランスにくらくらしてしまった。

 イルミネーションといえば、今年は鮮やかな青の電飾が目につく。木に豆電球をいっぱい飾ったイルミネーションがよくあるけれど、いつも行くプールの近くにこの青の電球と白の電球がキラキラしている木が数本ある場所があって、なんともいえない眺めである。東京駅から有楽町駅にかけてのイルミネーションもすごい。恒例のミレナリオもそろそろ始まるのかな。ものすごい行列なので、最近は見に行かないけど。


なんだかいろいろ 05/12/14

 月曜と火曜は、中国でクレインズ対ハルビンの2試合が行なわれていた。例によって例のごとし、クレインズ圧勝であったのだが、月曜の試合は夜の予定だったのに、当日、いきなり昼間に変更。こんなのあり? しかも、観客数は100。ぴったり100というのが怪しい。もっとも、普段でも200とか300らしいのだが。で、火曜日もぴったり100である。まあ、怪しいと言えば、NHLの観客数もサバ読んでそうなときあるけど……。火曜日の試合ではプラントはハットトリックをやったようである。

 セイバーズのビロン(写真)が先発10連勝というチーム新記録を達成して以来、またぞろ、ゴーリー論争が再燃している。ビロン、ノロネン、ミラーの3人のゴーリーをどうするか、誰をスターターにするか、誰をトレードするかといった、数年来の論争である。
 今季が始まったばかりの頃は、もうスターターはミラーで決定だ、あとはいつ、どういうふうにビロンとノロネンをトレードするか、という感じでファンの意見もほぼまとまっていた。ところが、ここにきて、ビロンが新記録。チーム全体が調子がいいというツキもあるが、それでも10連勝はツキやまぐれではありえない、と、ビロン・スターター説が浮上してきたのだ。その一方で、10連勝だろうが何だろうが、ビロンはトレード、というビロン・ヘイターたちも相変わらず根強い。その一方で、十分機会を与えられていないノロネンにもチャンスを、というミカ・ヲタ的ファンもいて、ファンの意見はさまざま。ゴーリーのケガが多い今、よほどのいい話がなければチームは3人を温存するだろうけれど……。
 ところで、ビロンの先発10連勝が始まったのは、11月15日のデビルズ戦から。その前の12日のオタワ戦は6対1で敗れたのだが、何点目かを取られたとき、怒りのあまり、ビロンはスティックを投げつけたという。トップDをケガで欠き、ディフェンスはボロボロ、フォワードはアグレッシヴさがなく、こうしたふがいないチームメートに腹を立てたのだとファンは解釈した。そして、そのあとから、セイバーズの躍進とビロンの連勝が始まった。
 ビロンはいいときはすごくいいのに、だめなときは本当にだめだめで、私もまだ信用してないところがあるのだが、彼の精神的な強さと強気の態度はミラーやノロネンに欠けているものだと思う。ミラーやノロネンの方が能力は高いのかもしれないが(そう言う人が多い)、ゴーリーにはこういう精神的な強さが重要なのも事実なのだ。ミラーにスターターを奪われ、バックアップに甘んじたときも文句ひとつ言わず、じっとチャンスを待っていた点も評価すべきだと思う。


先発10連勝 05/12/13

 現地時間12月11日ミネソタでのワイルド戦で、ビロンが先発10連勝を果たし、セイバーズのフランチャイズ新記録を達成した。これは76/77シーズンにGerry Desjardinsが達成した9連勝以来だから、ほぼ30年ぶりの快挙。NHLとしても、10連勝は01/02シーズンのレッドウィングスのハシェック以来だってんだからすごい。ハシェックはセイバーズではこんなに連勝してなかったわけで、なにげにハシェックよりもいい記録を持つビロン……運も実力のうちか。
 試合はミネソタ大学出身のヴァネクが先制ゴール。その後、2点取られたあと、2ピリ終了直前にドゥルーリーが同点ゴール、3ピリ残り3分余りでグリアが決勝ゴール、と、相変わらずの土壇場逆転勝利であった。(写真は左からヘヒト、ドゥルーリー、グリア。)
 ワイルドはゴーリーのロロソンとアシスタント・コーチのマイク・ラムゼイが元セイバーズ。ラムゼイはレイクプラシッド五輪のミラクル・オン・アイスのメンバーでもある。
 この試合ではブリエアが久々に出場。ラジオで名前が聞こえたのはうれしかった(NHLサイトのハイライトにも顔が映っていた)。ブリエアの不在中、1人でキャプテンをしていたドゥルーリーは1G1A。ミラーとブリエアの不在がビロンをブレイクさせ、ドゥルーリーを真のリーダーにしたというのも皮肉(それだけに、2人が戻ってきて和が乱れないかと心配なのだが)。
 二軍で調整中のミラーは9日の試合では4失点だったが、11日の試合では1失点に押さえ、アマークスを勝利に導いた。
 それにしても、毎回、薄氷を踏むような勝利だ。相手の順位なんて関係ない。つうか、オタワが2連敗したせいで、あっちの掲示板には「西カンファレンス>>>>>オタワ>>>>>五輪チーム」なんて書かれているのだ(東は五輪チームより弱い?)。

Biron made 34 saves to post the best winning streak by a Sabres goalie, breaking the mark of nine set by Gerry Desjardins in the 1976-77 season.

The last NHL goalie to win 10 consecutive starts was Detroit's Dominik Hasek in 2001-02.


王妃デジレのことなど 05/12/12

 テレビのバラエティ・クイズ番組で、ナポレオンにまつわる女性たちの話をやっていた。最初の恋人でスウェーデン王妃となるデジレについては、だいぶ昔に「デジレ」という映画を見たことがある。1954年のハリウッド映画で、ナポレオンがマーロン・ブランド、デジレがジーン・シモンズ、デジレと結婚し、のちにスウェーデン国王となるベルナドット将軍がマイケル・レニー、ジョゼフィーヌがマール・オベロン。テレビ放送だったから、吹き替えでカットもされていたけど、けっこう面白かったような気がする。ビデオがあるならまた見たいものだ。ナポレオンを女性の目で見直す、というのは、この半世紀前のハリウッド映画がすでにやっていたのである。
 ナポレオンはイギリスにとっては悪役なので、英米映画ではなかなか主役にならない。トルストイの「戦争と平和」にも重要人物として登場するが、その存在は否定的に見られている。アル・パチーノがまだ若かった頃に、ナポレオンを演じる企画があったと思うが、若き日のパチーノならぴったりだったろうに、残念だ。

 RJことリック・ジャネレットの実況CD、通販は北米だけだそうである。以前、03/04シーズンのセイバーズのダイジェストDVDが出たときも、北米以外はだめだった。やっぱり、北米人は北米だけが世界なのだね。

 わが日本のクレインズは、金曜と土曜に中国でチチハルと2試合して2勝。プラントはポイントとアシストがどちらも2位を大きく引き離しての1位、ゴールも3位タイである。で、PIMも、アンスポ10分×3回が効いて、58とだいぶ多い。数字だけ見たら、プラントは日本で乱闘係をしてると思われてしまうな。さすがに懲りたのか、最近はペナ取られてないみたいです。


たまらんな 05/12/10

 このところ、セイバーズの勝ち試合は、最後の最後まで、もうだめだ、もうだめだ、と思わせておいて、土壇場で勝ってしまうというものばかり。12月1日のハブス戦、4日のアバランチ戦に続いて、8日のマイティダックス戦もこのパターン。こういう試合をネットラジオの生中継で聞いていたら、それだけでおなか一杯になってしまう。こういう試合はいろいろな意味でたまらん。連敗してたときはラジオ聞く気にならなかったが、最近は本来寝ている午前中にラジオ聞いてるので、慢性寝不足。これもたまらん。
 で、現地時間12月8日、バッファローでのダックス戦。しょっぱな、オウンゴールで先制を許し、1点くらいならすぐ追いつける、と思ったら、これが大きな間違い。セイバーズの方がずっとたくさん打ってるのに、ことごとくジゲールに止められる。ったく、バッファローだと調子がいいナボコフ、ジゲールってどうよ。そうこうするうちにあれよあれよと3ピリだ。シャークス戦で完封されてるから、これでホームで5ピリオド連続ゴールなし。オウンゴールで負けるのだけはやめてくれ、と祈るような気持ちでいたら、3ピリ中盤、ヴァネクのペナルティ・ショットで同点! と思ったら、その直後にまた1点取られる。もうだめだ、と思ったとき、残り3分余りでコタリクが同点ゴールし、そのままOTへ。そして、ダックスがこの日、二度目のペナを取られ、パワープレーでアフィノゲノフ(写真)がゴール! たまらんな、もう。
 ブリエアとミラーの復帰にOKが出て、ブリエアはたぶん日曜のミネソタ戦から、ミラーはまず二軍で調整ということでアマークスの試合に出る予定。ビロンは先発9連勝なんだけど、ミラーが帰ってきたらどうするんだろう。ザルとかスイスチーズとか言われてたディフェンスがだいぶよくなったようで、特にマッキーはゴール前で体を張って防いでいるらしい(現在、ブロックト・ショッツのリーグ首位。こういうのはハイライトでは見られないのだ)。無名の選手たちがみんなでがんばって勝つというのは、セイバーズのファンが一番望むチームの姿ではあるけれど、どこかまだ信じられないようなこわいような気がしている。

追記 セイバーズのオーナー、ゴリサノが14日のバッファローでのダラス戦にクリントン元大統領を招待する(記事)。ゴリサノは来年、ニューヨーク州知事選に共和党で立候補する予定。でも、クリントンは民主党。で、ダラスはブッシュ? そして、知事選に民主党からヒラリーが出るかも?


テレビとラジオ 05/12/9

 スポーツ・アイでNHLの放送がいよいよ始まるそうである。公式サイトに12月下旬と書いてあった。しかし、うちはスポアイが見られない! 理由は、まず、うちはBSが受信困難。で、あとはケーブルテレビなのだが、ケーブルテレビは集合住宅では大家さんや管理組合が設備を入れないとだめ、つまり、個人ではだめ。で、うちのアパートはアナログのケーブルテレビはすでに受信OKの状態なのだが、スポアイはデジタルでないと見られないのだ。
 一応、資料請求してみたけど、アナログではたいていのものが見られる。見られないのは人気のないもの。つまり、スポアイって、人気がないのね。もう、早くJスポーツと合併せい!(Jスポーツはもちろん、アナログで見られます。)
 オリンピックのホッケーって、BSでしかやらないのだろか。普通のBSはアナログのケーブルテレビで見られるのだが。あと、スカイAで、昨季まではアジアリーグの中継やってたってんだから。なんで私が興味持つと中継なくなるの?
 スポアイで放送があるといっても、どうせセイバーズの放送はないだろうと思うと、今一つ、気持ちが萎えているのだが、テレビがなくてもそれほど残念じゃなかったのは、ネットでラジオの生中継が聞けるからだ。その昔、プロ野球中継が巨人しかなかった頃は、よく、ラジオで他のチームの中継を聞いていた。それがあるから、ラジオでもけっこう楽しめる。セイバーズの中継はリック・ジャネレット(RJ)という名物アナが実況していて、この人の実況がとても好きだ。声の質がとても聞きやすいし、早口だけど、何とも言えないいいリズム感がある。長年セイバーズの中継をしているRJの名文句には、「ラ、ラ、ラ、ラフォンテーヌ!」や、ブラッド・メイがゴールしたときの「メイデイ、メイデイ」がある。セイバーズ応援放送とはいえ、セイバーズさえよければいいというのではなく、相手チームのよいプレーや選手をほめたたえるあたりも気持ちがいい。
 RJは現在63歳。健康上の理由で引退しようとしたこともあるそうだから、彼の実況がいつまでも聞けるわけではないのだろう。それを思うと余計、あのネットラジオが貴重なものに思えるのだ。
 そうそう、セイバーズの映像をファンが一時的にアップしてくれるサイトが最近、「あなたの地域では見られません」というふうになってしまった。あなたの地域ってアジアのことか? もう、みんなして、私をセイバーズから遠ざけるのね!

追記 RJの実況を集めたチャリティCDが発売されるらしい。通販あるのかな。


ソールドアウト 05/12/7

 12月17日土曜日のバッファローでのペンギンズ戦が、先週の段階ですでにソールドアウトであることがわかった。10月初めのペンギンズ戦が12000人しか入らず、それも水増しじゃないかと言われ、しかも客の半分はペンギンズ・ジャージとカナダ・ジャージだったというのに、何ということだろう。今度はきっと、セイバーズ・ジャージの方が多いに違いない。この日は午後5時からの試合開始なのだけど、これは夜にバッファローでビルズ対ブロンコスの試合があるため。バッファローでのブロンコス戦は人気カードなので、その影響を減らすために時間を繰り上げたのだが、そんな必要はなかったかもしれない。

 ミラーはすでにゴーリーの防具をつけて練習を始めているらしい。ブリエアも近く復帰できるとか。逆にデュモンは木曜に手術をし、その後、2、3カ月は無理とのこと。2試合に出場したソーバーンがまた二軍へ戻された。
 セイバーズ公式サイトにブリエアのトレーニングの様子を紹介したビデオがアップされていた。ブリエアって、顔はかわいいのに、首から下は筋肉ムキムキ。コヨーテズではイマイチだった彼がセイバーズでブレイクしたのは、セイバーズには小柄なセンターの伝統があるからだという説あり。確かに、90年代のラフォンテーヌやプラント、今のブリエア、ドゥルーリー、ロイはみんな、同じくらいの背丈である。

 セイバーズ対アバランチの試合のあと、「バッファロー・ニュース」にはタージョン(写真)の記事が、「デンバー・ポスト」にはドゥルーリーの記事が出た。その後、コロラド方面では、ある動きがさまざまな憶測を呼んでいる。


心臓に悪いよ 05/12/6

 現地時間12月4日、デンバーで行なわれたアバランチ戦。その同じ日に、バッファロー・ビルズは初回に21点取って、21対0とリードしながら、最後に21点取られて23対24で負けるというへたれな試合をしていた。だから、1ピリに4点取って4対1としたときは、ファンは大喜び。ところが……。
 1点返され、また1点返され、これじゃビルズの二の舞いだ、と、バッファロー的にはいやあな悪寒が激しく襲ってきたところへ、スバトスのペナルティ・ショットでついに同点(ああ、もうだめだ)。そのあと、ドゥルーリーのゴールがノー・ゴールにされる(ああ、これでおしまいだ)。おまけにレフはセイバーズばっかりペナを取る(出る杭は打たれるってやつか)。そして、3ピリ残り3分を切ったとき、ようやくアバランチがペナを取られ、セイバーズはこの試合やっと2回目のパワープレー。しかし、これまで、ほとんどの試合でパワープレーをものにしているセイバーズ。すぐに、デレク・ロイが決めて(ヴァネクのアシストがすばらしかったらしい)、決勝点。そのあと、エンプティ・ネットにドゥルーリーが帳尻合わせのゴールをして終了(3秒前のゴールだった)。やれやれ。
 この日は試合前に500ゴール達成したタージョンが、古巣セイバーズの選手たちの前で表彰を受けるというセレモニーがあった(タージョンはリンディ・ラフHCのチームメートでもあった)。他方、元アバランチのドゥルーリーはセイバーズのキャプテンとしてデンバーに里帰り。この日のドゥルーリーは相当ハッスルしてたらしい。
 コノリーが2アスシトして、ついに欠場中のブリエアを抜いてチームの単独トップ・スコアラーに躍り出た。シャークス戦でNHL初登場したクリス・ソーバーンは2試合目で初ポイント(アシスト)。先制点のゴースタッド、3点目のポミンヴィル、1アシストのヴァネク、そして決勝点のロイと、気がついたら活躍してるの、昨季のアマークスの面々ばかり。最近のセイバーズの勝ち方は去年のアマークスによく似ていると思っていたら、ロースターがアマークスっぽくなっているのだった。


北海道の思い出 05/12/5

 12月3日と4日は帯広でクレインズ対カンウォンランドの試合が行なわれていた。例によって、クレインズは大差で2勝。プラントはじめ、何人もの選手がたくさんポイントを稼いだようである(もう、数え切れない)。
 帯広といえば、だいぶ前になるけど、駅から空港までバスに乗ったことがある。帯広というのはだだっ広い平野の中にあって、真っ平らなところをえんえんと長い時間、バスに乗っていくのである。北の方には白い雪を頂く美しい山々があるんだけど、とにかく平ら。駅の周辺はさすがに都会だけど。お昼にとんかつ定食を食べたら、キャベツの千切りがおいしかった。あんなにおいしいキャベツは食べたことがないと思ったほど。あと、帯広はケーキが安いのだよね。
 クレインズは中国遠征のあと、17・18日が本拠地・釧路で試合、そのあとクリスマスに札幌で2試合、そして年末にまたホームで2試合、そして、年明け1月6・7日に苫小牧で試合。この間、ずっと北海道にいたいけど、それは無理だ(ため息)。
 私は釧路地方が大好きで、何度も行ったことがある。なんといっても一番好きなのは釧路湿原。東と西に有名な展望台があって、どちらから見るかでまったく光景が違う。西の方は展望台の建物があり、観光バスが行くのはこっち。東の方は建物は何もなく、ただ、見晴らしのいい場所があるだけ。川が蛇行している有名な風景が見られるのはこの東の方だ。西の方は川は見えず、夏にはまるでサバンナのよう(こちらは木道を歩いていくとすばらしい光景が広がる)。どちらも好きである。
 釧路市内では、マンモスの全身の骨格がある博物館がおすすめ。いろいろな店のあるMOOは、できたばかりの頃の方が面白かった。
 釧路はやはり海産物がおいしい。私はウニとイクラが苦手だったのだけど、釧路地方で食べたウニとイクラは死ぬほどうまかった。それまで食べてたのは何だったんだ、て感じ。今ではサンマの刺し身は東京でも売ってるが、釧路で初めて食べたときはどこでも食べられるものではなかった。
 今流行りのスープカレーも、何年か前に釧路に行ったときに、たまたま入ったレストランでかかっていたラジオで初めて知った。元祖・札幌のスープカレーの店の紹介だった。
 なんか、食い物の話ばかりだが、観光地もいろいろ行っているのである。でも、やっぱり、花より団子ですね。


まさかの勝利 05/12/3

 12月に入り、またまた連敗スタートになるかも、と思っていた現地時間12月1日のモントリオールでのハブス戦。ハブスはコバレフに続いてコイブも欠場、ほかにも諸般の事情で出られない選手がいるとかで、セイバーズ掲示板では楽勝の書き込みが多かった。しかし、負けるときはだいたいそういうとき、と思っていたら案の定、2ピリ途中まで2対0でハブス、リード。こりゃ、今日はだめだな、と思っていると、2ピリにキャンベルがスラップショット、ゴール……と思ったら、ゴール前にいたコノリーがゴールしたことがわかり、しばらくたってから訂正された(NHLサイトの映像とRJの実況ではキャンベルがゴールしたようになってるのはそのためです)。
 で、とりあえず2対1になったものの、その後もどうもよくない。時間はどんどんすぎていく。5オン3のPKをなんとかしのぐのがやっと。そしてついに3ピリ残り5分を切り、ベル・センターではおなじみの「オーレーオレオレオレ」の歓声がこだまする。これが聞こえたらもう終わり、と思ったとたん、ドゥルーリーが同点ゴール!!!(あんたがキャプテン!)しかも、映像で見たら、ゴールの脇からのショット。実はドゥルーリーは悪い角度からのシュートがうまいんだと。そして試合はOTに突入。2ピリのゴールを取り消されたキャンベルが、今度こそ正真正銘のゴール! セイバーズは92年の大晦日から93年の1月10日までに達成した6連勝のとき以来の5連勝。コノリーは3ポイントを上げて、欠場中のブリエアと並び、チームのトップ・スコアラーに(信じられない!)。キャンベルも1G2A、ポミンヴィルは2Aと、コノリー、キャンベル、ドゥルーリー、ポミンヴィルの4人でたたき出した3点だった。(写真はOTゴールのあと喜び合うキャンベルとポミンヴィル)
 しかし、ドゥルーリーが同点ゴールしたら、ベル・センターはしーんとなってしまったように聞こえたが、こういう勝ち方は今季初のような気がする。実況の人たちも「勝てるとは思えなかった」と言っていたけど、私もまったく同感だった。
 この日はハブスは白のヴィンテージ・ジャージを着ていたので、セイバーズはアウェーにもかかわらず、写真のように黒のホームジャージを着ていた。また、腹部の負傷で欠場中のブリエアとデュモンが、ハブスのチーム・ドクターで腹部のケガの専門家の診察を受けたが、ブリエアはさほど重くないのに対し、デュモンは手術が必要かもしれないとのこと。それにしても、この2人がいないかわりにコノリー、コタリク、キャンベルといった思わぬ伏兵が大活躍と、まさかまさかのセイバーズなのであった。ビロンも先発7連勝中。


500円の試合 05/12/2

 遠くのNHLより近場のアジアリーグになりつつある私は、11月30日、例のレディスデー500円のコクド対バイキングス@東伏見に行ってきた。関西でバックスに1勝1分のバイキングスがコクドにどう戦うか、という楽しみもあったが、そうそう勝てまいとも思っていたので、一番のお目当てはスウェーデン人ゴーリー、ペーテル・アンデション。9月に釧路で行なわれたクレインズ戦でさまざまなパフォーマンスを見せたと話題になった人である。
 しかし、この日のアンデションはあまり体調よさそうでなく、パフォーマンスもないどころか、2ピリ途中にシュートを受け、そのあとしばらく倒れたままだった(バイキングスの公式サイトによると、コクドの選手にヒットされて倒れたらしい)。しばらくしてからようやく起き上がり、プレーを続けたものの、2ピリ終了で交代。ところがこの日はバイキングスはゴーリーを1人しか入れていなかったため、急遽、フォワードでアシスタント・キャプテンの選手がゴーリーをつとめた。
 しかし、急にゴーリーになったためか、防具もうまくつけられなかったみたいで、試合途中に手の防具をはずして足のパッドをつけ直し、それがうまくいかないので、ほかの選手が助けに来たりと、見ていてハラハラしてしまった。でも、この急ごしらえの臨時ゴーリーがセーブをすると、コクド・ファンからも拍手が起こったのであった。
 バイキングスは土日に関西で試合、月曜が移動で火水が試合というハード・スケジュール、と思ったら、12月のクレインズが中国で同じような日程。てことは、どこもみんな、異国ではこういうスケジュールなのだろうか。いくら旅費を節約するためとはいえ、もうちょっと何とかならんのだろうか。公式サイトによると、バイキングスの選手たちは腹痛でほとんど寝ていない状態での試合だったらしい。アンデションも途中、代わりたいみたいにベンチに方へ行き、他の選手に説得されてまたゴールネットに戻ったように見えるシーンがあった。だから、倒れる前から体調が悪かったのではないかと思ったのである。(公式サイトにはケガの情報とかはないのだけど、大丈夫なのだろうか。)
 それにしても、クレインズが韓国遠征したときも二瓶ゴーリーが腹痛で出られなかったり、ほかにも体調崩した選手が出たようだが、異国へ遠征して体調崩すというのも何とかならんのか。
 さて、試合が終わって駅へ行くと、なんと、またしても人身事故で電車が停まってしまった! しんしんと冷えるホームで待つこと30分近く。西東京市ってなんでこんなに寒いんだ。アリーナの中の方がよっぽどあったかかったぞ。まるで北海道に来たみたいだった。都心に戻ったらそれほど寒くなかった。
 バイキングスは中国のチームなので、試合前に中国と日本の国歌演奏があったのがちょっとインターナショナル。アナウンスも日本語と英語。先だってのコクド対クレインズでは国歌演奏もなかったのだ。


終わりよければ 05/12/1

 ミラーの親指骨折で始まった悪夢の11月も、終わってみれば8勝5敗1SOL。3対2で負けてばかりいたのがいつのまにかこのスコアで勝つようになり、相変わらず紙一重な勝敗であることがわかる。11月は前半が上位チームとばかり、後半が同等か下のチームなので、それが正直に出ただけの結果ではある。
 11月最後の試合、現地時間で29日のペンギンズ戦は、セイバーズが5年ぶりにピッツバーグで勝利をおさめた。最後にここで勝ったのは2000年12月2日だったとのこと。また、ビロンは95年にこのメロン・アリーナでNHLデビューしたが、どうしてもここで勝てず、やっと今回、初勝利。もともとセイバーズはペンギンズに弱く、04年3月にバッファローで勝つまで3年間勝てなかったとか、無茶苦茶な記録を持っている。
 しかし、今季、ペンギンズと対戦したチームの選手やファンが、ペンギンズを相手にするときはレフも敵だとか言っているのだが、それはある程度本当らしいと感じた。
 セイバーズはトップラインの2人、ブリエアとデュモンを下腹部の負傷で欠いているが、デュモンはスポーツヘルニアの可能性があるという(もしそうなら、1シーズン棒に振ることも)。ブリエアについてはまだ不明だが、下腹部の負傷は長引くことが多いらしい。手首骨折のパイアットは3カ月は無理。かわりのフォワードががんばっているが、これ以上ケガ人が出るとあとが続かない。それでも、ケガ人の数にもめげず、みんなで力を合わせてがんばっている。

 11月30日は例のレディスデー500円のコクド対バイキングス戦を見に行きましたが、いろいろハプニングがあったので、詳しい話はまたのちほど。